研究概要 |
生体試料を対象として薬毒物分析を実施する場合, 抽出操作は必要不可欠である。また現在最も汎用されている高速液体クロマトグラフ(HPLC)を用いて薬毒物を分析する場合, 抽出に親水性有機溶媒を用いるとHPLCに直接注入できることから操作上非常に有効である。そこで, 本来は試料溶液と混和してしまう親水性有機溶媒の分離を可能にした新液-液抽出法を考案した。これを法医解剖事例に応用することによって改良を加る。更にdual column-HPLC 法を開発して, この抽出法と組合わせることによって分析精度の向上を検討するとともに, 抽出試料の分析ルーチンを検討して薬物検査を簡便に実施する方法を確立することを目的とする。
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