研究課題
基盤研究(C)
オバンボス人、トルコ人、モンゴル人のFUT2蛋白コード領域の多型解析により7つの新規-塩基多型(うち3つは不活性化変異を)含む24個の-塩基多型を同定した。3集団は近隣集団と類似した各集団に特徴的なアリルから成りFUT2の多様性は地理的背景と人種の移動の歴史を反映していた。またモンゴル人集団にSeclが中央部にse^<428>に一致する配列を有し、Seclとse^<428>間の遺伝子組換えによって生じた可能性のあるアリルを同定した。このアリルの頻度は低いと予想されるがse^<fus>の擬陽性判定を起こす可能性がありプライマーの設定には注意を要することを示した。FUT2プロモーター領域の解析によりアフリカ人集団特異的な転写活性に影響を与える頻度の高い多型の存在を示した。データベースからアフリカ人ではさらに上流域まで平衡選択が働いている可能性が考えられるが、コーディング領域の多型と強い連鎖は無く別ブロックとして平衡選択を受けている可能性が示唆された。ルイス式血液型抗原の合成に関わるルイス酵素とSe酵素のゴルジ体内での局在の順列を明らかにするため、FUT2とFUT3のN末に存在する細胞質ドメインを交換したキメラ遺伝子(FUT23、FUT32とする)を発現ベクターに組み込みCOS-7に発現させLe^a、Le^b抗原の発現を調べたところ、FUT2とFUT3を共発現させたときよりFUT23とFUT32を共発現させたときの方がLe^a抗原に対するLe^b抗原の発現量が低いことが分かった。このことから、ゴルジ体内での2酵素の位置関係がルイス抗原の合成に重要で局在の情報は細胞外ドメインが担っていることが示唆された。現在、蛍光蛋白との融合コンストラクトを作製し蛍光を指標とし細胞内局在の解析、さらにFUT3の多様性について解析中である。
すべて 2008 2007 2006 その他 0
すべて 雑誌論文 (17件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (16件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Transfusion 48
ページ: 488-492
Annals of Hematology 87
ページ: 19-25
Cell Biochemistry and Function 26
ページ: 151-153
Transfusion 47
ページ: 1948-1950
Annals of Hematology 86
ページ: 199-204
International Journal of Legal Medicine 121
ページ: 36-39
vol.15
ページ: 5
International Journal of Andrology 29
ページ: 323-330
vol.16(in press)
Transfusion (in press)
Clinical Chemistry (in press)
http://www.med.kurume-u.ac.jp/med/foren/