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2006 年度 実績報告書

胃癌および前癌状態における遺伝子変異の網羅的検討

研究課題

研究課題/領域番号 18590669
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

吉田 晴彦  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60240305)

キーワードオリゴヌクレオチドアレイ / マイクロダイセクション / 胃粘膜上皮細胞 / ゲノム解析 / ヘリコバクター・ピロリ
研究概要

本年度は、高密度オリゴヌクレオチドアレイを用いて胃粘膜上皮細胞のゲノム解析を行なう際のマイクロダイセクション法による切り出し条件について検討した。病変部(癌・腺腫部など)を選択的に解析するために、胃粘膜生検凍結検体から10μmの切片を作成し、Leica社のマイクロダイセクション(Leica AS LMD)を用いて病変部及び正常粘膜を選択的に切り出し、ゲノムDNAを効率的に抽出する方法を確立した。またホルマリン固定・パラフィン包埋検体から抽出したゲノムDNAはアレイ解析こそできないものの、今後アレイで抽出された遺伝子の変異解析や遺伝子数の異常の解析に用いることができることを確認した。
同時に本研究の予備的実験として、胃癌細胞株34種のゲノムDNAを同チップにて網羅的に解析した。その結果多数の領域でゲノムの異常が認められたが、その中でも胃癌の既知の増幅の標的の一つであるmycの増幅は細胞株でも高頻度で認められ、他の領域においても細胞株と臨床検体のゲノム異常の相似性がうかがわれた。
一方で、今後解析に用いる胃粘膜検体に関して病理学的評価を行なうと同時に、ヘリコバクター・ピロリ感染の有無の検索、また血中ペプシノーゲンによる胃粘膜萎縮の評価を行ない、個々の患者において胃癌発生リスクを推測するシステムを確立するとともに、粘膜萎縮が高度でない症例、ならびにヘリコバクター・ピロリ除菌後発癌症例を解析するために検体収集を行なった。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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