研究課題/領域番号 |
18590674
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 浜松医科大学 (2007) 浜松大学 (2006) |
研究代表者 |
金岡 繁 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00252172)
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研究分担者 |
吉田 賢一 浜松医科大学, 医学部, 助教 (90397430)
濱屋 寧 浜松医科大学, 医学部, 助教 (20436968)
杉本 光繁 浜松医科大学, 医学部, 助教 (80397398)
伊熊 睦博 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (00275108)
大澤 恵 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (10397391)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | 大腸がん / 糞便 / Fecal RNA Test |
研究概要 |
便潜血検査に代わる検査法として、糞便中のmRNAを指標にした大腸がん診断法(Fecal RNA Test)の確立を目指した。標的分子としてCOX-2、MMP-7、Snailを用いて、大腸がん、腺腫、コントロール(大腸に腫瘍性かつ炎症性病変のない)を用いたblind case-control studyによる当検査法の有用性の検討とconventional PCRに代わる遺伝子増幅法により検査時間の短縮を検討した。 コントロール15例でPCRの条件を最適化し、がん68例、大きさが1cm以上の腺腫14例と条件設定に使用しないコントロール15例を他の検査者に臨床情報をblind化し検討した。がんに対するCOX-2、MMP-7、Snailの各々の感度は85%、65%、50%であり、腺腫では各々57%、50%、57%であった。3分子いずれかが陽性であるFRTの感度はがん88%、腺腫86%で、便潜血検査1回法(FOBT)では各々73%、36%でありFRTが統計的に有意であった。特異度はFRT100%、FOBT80%であるが、統計的有意差はなかった。今回の検討でもFRTは高感度・高特異度な検査法であることが判明した。 nested PCR法に変わる方法として定量性と反応時間の短縮を目的に、Real-time PCRによる検討を行った。Real-time PCRでの3分子各々のプライマーの選択ならびに最適化を行い、PCRのアッセイ時間は1/2-1/3に短縮が可能となった。がん68例、コントロール30例検討では、がんでのCOX-2、MMP-7、Snailの感度は各々85%、62%、50%、FRTは90%であり、特異度は100%であった。同一症例でのnested PCRとReal-time PCRの3つの分子の感度はほぼ一致した。Real-time PCR法でもFRTは時間短縮も含め有用性の高い検査法である。
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