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2006 年度 実績報告書

抗CD30抗体を用いた新規炎症腸疾患治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18590689
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

牟田 浩実  九州大学, 医学研究院, 講師 (40325478)

研究分担者 谷 憲三朗  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (00183864)
栗田 良  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (90380526)
キーワードCD30 / 抗体治療 / 炎症性腸疾患 / 腸炎モデルマウス / ノックアウトマウス
研究概要

(1)抗CD3抗体腸炎
野生株(BALB/c)ならびにCD30ligandノックアウトマウス(30LKO)に抗CD3抗体(2C11)100μgを腹腔内投与し、24時間後の小腸病理組織で腸炎の程度を評価した。その結果、30LKOでは明らかな腸炎の減弱が認められた。
(2)DSS腸炎
野生株(BALB/c)ならびに30LKOに1%デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)を自由飲水させ、飲水開始後14日目に屠殺し,病理学的解析を行った。その結果、抗CD3抗体腸炎と同様に30LKOでは明らかな腸炎の減弱が認められた。
(3)体重測定
上記(1)、(2)の腸炎モデルマウスについて、連日体重を測定したところ、いずれのモデルマウスにおいても30LKOにおいて体重減少が抑制された。
(4)病理学的評価
抗CD3抗体腸炎;野生株(BALB/c)ならびに30LKOの炎症腸管のHE染色ならびにterminal uridine nick-end labeling(TUNEL)assayを行い、過去の報告で用いられている病理学的ダメージスコアを用いて評価した。その結果、30LKOにおいて有意差をもってダメージスコアが低下していた。
DSS腸炎;野生株(BALB/c)ならびに30LKOの炎症腸管のHE染色を行い、過去の報告と同様に腸炎を評価した。その結果、抗CD3抗体腸炎と同様に30LKOにおいて有意差をもってダメージスコアが低下していた。
(5)サイトカイン測定
抗CD3抗体腸炎において経時的な血清中のサイトカイン(IL4、TNFα、IFNγ)濃度の変化をELISA法にて測定し、野生株(BALB/c)と30LKOの差を検討した。その結果、30LKOにおいて有意差をもって血清中のIFNγ濃度の低下を認めた。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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