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2006 年度 実績報告書

生理的条件下と障害下では小腸粘膜アポトーシス実行機序に差がある

研究課題

研究課題/領域番号 18590690
研究種目

基盤研究(C)

研究機関佐賀大学

研究代表者

藤本 一眞  佐賀大学, 医学部, 教授 (50181392)

キーワード中枢神経 / 空腸 / 回腸 / 代謝調節 / 食欲 / 消化吸収 / ミトコンドリア / 虚血再灌流
研究概要

小腸はターンオーバーの速い臓器であり,増殖が盛んなだけではなくてアポトーシスが容易に誘導されることも要因である。今までの研究の多くが小腸の増殖機構に焦点をあてていたが、我々は今回の一連の研究で小腸粘膜アポトーシスの発現機序について解明してきた。生理的条件下では管腔内に遊離されたアポトーシス細胞は様々な細胞質内酵素をもっており摂取された食物の解毒に重要である可能性、障害時のアポトーシスの発現によりそれ以上の細胞障害を受けないようにするための自己防衛的に作用している可能性、等を示した。小腸のアポトーシスの研究自体が独創的であるが,違う条件下でのアポトーシスの発現の機構と意義に注目して研究を目標として今年度の研究をすすめた。本年度で得られた結果を簡単にもまとめると,障害時は障害を受けたミトコンドリアを介してアポトーシスが実行されるのに対して、生理的条件下ではミトコンドリアを介さない経路を介してアポトーシスが実行されるということが判明した。
中枢神経系と消化管は生体の代謝調節に重要な臓器である。両者の関連については,消化管運動,内分泌機能,外分泌機能であり,消化吸収に最も重要な小腸の機能との関連に焦点をあてた研究はすくない。我々は小腸粘膜の形態に及ぼす視床下部諸核を中心とする中枢神経系の関与を明らかにしてきた。今回はさらに小腸粘膜アポトーシス実行機序に焦点をあてて実験をおこなった。結果の予測は容易ではないが,中枢神経系が小腸粘膜の形態維持に重要であることは既に証明しており,生理的条件下での小腸アポトーシスの実行に中枢神経系の関与を証明することは両臓器の関連を明確にするものと予想され、次年度の課題である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Adipocytes and Brgadlpocytes promote the proliieration of colon cancer cells in vitro.2007

    • 著者名/発表者名
      Amemori S
    • 雑誌名

      Amirican Journal of Physiology 291(In press)

  • [雑誌論文] A optotic pathway in the rat small intestinal mucosa is different between fasting and ischemia-reperflision.2006

    • 著者名/発表者名
      Fujise T
    • 雑誌名

      American Journal of Physiology 291(3)

      ページ: G110-G116

  • [雑誌論文] Low blood flow estimates in low-leg artenes redict cardiovascular events in Japanese patients with type 2 diabetes with normal ankle-brachial indexes.2006

    • 著者名/発表者名
      Yoshimura T
    • 雑誌名

      Diabetes Care 29(8)

      ページ: 1884-1990

  • [雑誌論文] Diabetic gastropath and intestinal cells of Cajal : a clue for bringing understangng out of chaos?2006

    • 著者名/発表者名
      Iwakiri R
    • 雑誌名

      Journal of Gastroenterology 41(11)

      ページ: 1128-1130

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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