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2006 年度 実績報告書

多発性肝細胞癌におけるクローン多様性と多段階発癌におけるその意義に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18590729
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都大学

研究代表者

福田 善弘  京都大学, 医学部, 教授 (50127130)

研究分担者 上田 幹子  京都大学, 医学研究科, 講師 (20322159)
西村 貴文  京都大学, 医学研究科, 医員 (40378732)
キーワード移植・再生医療 / 遺伝子 / 癌 / 外科 / 病理学
研究概要

肝全体に多発性病変を有する肝移植症例を対象として、1個体より複数の転移性病変を採取して染色体解析を行い、そのゲノム多様性と多段階発癌における意義について検討した。
文書による同意を得たのち、肝移植手術後に癌部および非癌部より組織を約1g採取し、proteinase K/phenol-chloroform法を用いてDNAを抽出した。
PCRプライマーは22の常染色体およびX染色体を約10センチモルガン間隔で網羅する400のマイクロサテライトマーカーを用い、癌部および非癌部DNAを用いてすべてのマイクロサテライトマーカーについてPCRを実行し、自動解析されたピーク面積を用いてアレリックインバランスを検出した。次に染色体の欠失と重複を判別するため、アレリックインバランスを示すマイクロサテライトマーカーと正常型を示すマイクロサテライトマーカーを同時に用いてPCRを行い、最終的にアレリックインバランスと比較二重PCRの結果を合わせて染色体欠失/重複の領域を決定した。
平成16年4月から平成18年末までに65例の肝細胞癌症例が移植手術を受け、44例からDNA抽出を行った。このうち7例において腫瘍部各2結節、7例において3結節、1例において7結節、1例において30結節が取得された。
例えば症例Aにおいては第1結節の染色体異常として+1q,-4q,-10,-12p,-14q,-17p,+17q,-20p,-22qが検出され、第2結節の染色体異常として-2q,-4,-10q,-12p,-17p,-21q,-22qが検出された。これらにおいて共通に認められる異常は進化の過程で必要であると言えるが、同様の観察を上記の症例について行っている。
また、新たにSNPアレイ(GeneChip System, Affymetrix社製)を用いた染色体解析も行っており、マイクロサテライト解析によって得られた結果と総合してより精度の向上を試みる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Genome-wide semiquantitative microsatellite analysis of human hepatocellular carcinoma : discrete mapping of smallest region of overlap of recurrent chromosomal gains and losses2006

    • 著者名/発表者名
      Takafumi Nishimura, et al.
    • 雑誌名

      Cancer Genetics and Cytogenetics 167

      ページ: 57-65

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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