研究概要 |
1 我々は既に、Angptl4 KOマウス、AngPtl6 KOマウス、albumin promoter下にmouse Angptl4またはAngptl6を高発現するトランスジェニックマウス(Angptl4 TGマウス、Angptl6 TGマウス)を作成した。これらのKOマウス、TGマウス、wildマウスに、高脂肪食投与、又はメチオニン・コリン欠損食投与を各群が同一カロリーを摂取するように12週間施行し、NASH modelを作成した。その後、各群のマウスの肝臓、内臓脂肪、皮下脂肪、骨格筋、血清を採取し、脂肪肝・肝障害・肝臓繊維化の差異を、組織学的・血清学的に評価検討中である。 2 Angptl4,Angptl6 KOマウス、TGマウス、wildマウスに対しCCl4 4週間投与により肝硬変モデルを作成し同様の解析を施行中である。また、Diethylnitrosamine6週間投与、又はコリン欠損食+ethionine9ヶ月投与モデルにより肝臓発癌モデルを作成し、腫瘍形成における各マウス間の差異を比較検討するとともに、apoptosis、細胞増殖能に関わる各種マーカーを組織学的・血清学的、蛋白・RNAレベルでの評価検討を施行中である。 3 我々は既に、Angptl4発現アデノウイルス、Angptl6発現アデノウイルス、Angptl4 SiRNA発現アデノウイルス、Angptl6 SiRNA発現アデノウイルスを作成した。高脂肪食又はメチオニン・コリン欠損食投与をwildマウスに12週間施行したNASHマウスモデル、及びCCL4投与による肝硬変モデルに対し、これらのアデノウイルス感染実験を行い、肝臓病態に及ぼす影響を比較検討している。
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