研究課題/領域番号 |
18590751
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
銭谷 幹男 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70138767)
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研究分担者 |
国安 祐史 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (10338890)
天野 克之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (70424645)
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キーワード | AIH / IL-12 / 自己反応性T細胞 / 肝移行性 / 補助分子 / 接着分子 |
研究概要 |
<疾患特異的自己抗原の同定> *cDNAライブラリー発現クローニングによるCTLが認識する自己抗原の同定 肝炎惹起マウス脾細胞からALT遊離アッセイを用い自己肝細胞障害性CTLクローンの作製を試みたが、分離当初は肝細胞障害性を示すものの、残念ながらクローン樹立には至らなかった。肝内浸潤CD8細胞を分離しCTLクローンの樹立を試みたが、やはりクローンを得ることはできなかった。そこで肝炎が惹起された肝臓から肝細胞を分離しmRNAを抽出、合成したcDNAをファージにパッケージングして発現ライブラリーを作製し、COS細胞にプラスミドプールと抗原提示に必要なclass I cDNAを導入し過剰発現させ、肝細胞障害活性を示す肝内浸潤CD8細胞と混合培養し、そのIL-2分泌を指標にスクリーニングを行いCTL認識抗原遺伝子が導入されたCOS細胞の検出を試みたが、残念ながら有意な結果を得ることができず、T細胞エピトープを決定することはできなかった。 *CD1が提示する脂質の性状分析と自己抗原としての機能の解析 免疫に用いたFCまたは肝炎惹起マウスの肝内DCの膜可溶性分画からモノクローナル抗体を用いてCD1a、1b、1c。1d分子を分離する。酸処理により抗体を分離し、Folch法により有機溶媒を用いCDI結合脂質分画を抽出、カラムクロマトにより糖脂質、リン脂質を溶出し、メタノリシスーGC法、ESI-MSにより性状分析して、DCがCD1分子を介してT細胞を活性化すると考えられる脂質抗原の同定を試みた。しかしCD1分子から結合脂質分画を抽出する実験がうまくいかず、残念ながらCD1がT細胞に提示する脂質抗原の正常解析を行うには至らなかった。
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