研究概要 |
平成19年度の研究期間中に、心臓移植ではクラリスロマイシンによるMMP-9の抑制で心筋および冠動脈リモデリングの抑制(Ogawa M,Suzuki J, et. al.J Am Col Cardiol2008in press)、およびスタチンによる炎症因子産生抑制により心筋および冠動脈リモデリングの抑制(Suzuki J, et. al. Transplantation2007)を報告した。急性心筋炎においては、カテキンによるNF-kB阻害(Suzuki J, et. al. Eur J Heart Fail 2007)、間葉系細胞移植によるHGF産生(Okada H, Suzuki J et al. Int Heart J 2007)による心筋炎進展防止を報告した。また、虚血再潅傷害においては、NF-kB阻害(Onai Y, Suzuki J, et al. Am J Physiol Heart Circ Physiol.2007)、およびカテキン(Suzuki J, et al. J Mol Cell Cardiol2007)でその傷害程度を有意に軽減できることを報告した。さらに、我々はこれらの基礎実験の結果から臨床検討を進め、歯周病患者のうちactinobacillus actinomycetemcomitans感染者では有意に急性冠症候群の発症率が高いことを報告した(Sakurai K, Suzuki J, et al. Int Heart J2007)。
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