研究課題/領域番号 |
18590763
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小玉 誠 新潟大学, 医歯学系, 助教授 (10242447)
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研究分担者 |
塙 晴雄 新潟大学, 医歯学系, 講師 (40282983)
大倉 裕二 新潟大学, 医歯学系, 助手 (90361914)
広野 暁 新潟大学, 医歯学系, 助手 (40401765)
伊藤 正洋 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (90397109)
柏村 健 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (70419290)
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キーワード | 機械的交互脈 / 慢性心不全 / 電気的交互脈 / 心室細動 / 連結期収縮性特性 / 頻度伸縮性特性 / 突然死 |
研究概要 |
拡張型心筋症による慢性心不全206症例について診断的心臓カテーテル検査時に頻度収縮性特性、連結期収縮性特性、機械的交互脈出現性、電気的交互脈出現性を検討した。方法はミラー圧トランスデューサー付カテーテルを用いて左室内圧を測定しながら、頻回刺激法と刺激期外法による心房電気刺激(心房細動例は心室電気刺激)を行なって評価した。頻回刺激法では206例中113例(54.7%)に機械的交互脈が出現し、21例(10.2%)に電気的交互脈が出現した。電気的交互脈は常に機械的交互脈に随伴して出現し、電気的交互脈が出現しやすい症例は左室機能障害が重症であった。また、電気的交互脈を随伴する機械的交互脈は随伴しないそれに比べ交互差が大きかった。次に206例中160例について予後調査を行なった。生存は114例(71%)であり、遠隔期の心不全死30例、遠隔期の突然死10例、心外死3例であった。診断確定後100日以内の早期死亡が3例あり、全て心室細動による突然死であった。早期に突然死した3例はいずれも交互脈易出現症例であった。 次に、交互脈出現機序を明らかにするため、交互脈持続中に、強脈後と弱脈後の連結期収縮性特性を評価した。弱脈後の心拍(すなわち強脈が予想される心拍)は連結期収縮性特性の立ち上がりが速やかで、時定数が短く、強脈後の心拍(弱脈が予想される心拍)とは連結期に依存しない収縮性の差を示していた。機械的交互脈は一つの心臓が二つの異なった連結期収縮性特性を交互に示す現象であり、連結期収縮性特性の乗換えがその起源と考えられる。この乗り換えのメカニズムは基礎的に検討しなければならない。
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