研究課題/領域番号 |
18590776
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
梅本 誠治 山口大学, 医学部附属病院, 助教授 (90263772)
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研究分担者 |
青木 浩樹 山口大学, 医学部, 助教授 (60322244)
吉村 耕一 山口大学, 医学部, 助手 (00322248)
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キーワード | Toll-like receptor / 高血圧 / 酸化ストレス / 心肥大 |
研究概要 |
12-16週C.C3H-Tlr4^<lps-d>マウスおよびwild-type BALB/cマウスにosmotic mini pumpを皮下に植え込みアンジオテンシンIIを4週間持続注入する群を作成するとともに、コントロールとしてノルエピネフリンを4週間持続注入する群を作成した.それぞれの薬剤投与にて、各群の血圧は100mmHg程度から160mmHgに有意に上昇したが両薬剤群間で有意差はなかった。心エコーにて左室肥大の有無を確認した後心臓を摘出した。現在、心筋線維化や心筋内細動脈のリモデリングを解析するとともに、NAD(P) H oxidase活性、MCP-1の発現などを解析中で、TLR4とアンジオテンシンIIの連関をさらに詳細に検討中である。今後は、さらに、TRAF6-ASK1-p38MAP系あるいはTAK1,IKK-NF-κBあるいはMAP-JNK系などの細胞内情報伝達系と心肥大、TLR4の連関を詳細に検討する。また、高脂血症家兎に抗酸化剤probucolあるいはpitavastatinを投与し大動脈硬化に対する効果を検討した。その結果、pitavastatinはPPARγ活性化を介してCu/ZnSODを活性化させ、血管壁の酸化ストレスを低下させることで動脈硬化の進展を抑制していた。一方、probucolはNAD(P) H oxidaseを挿制することで血管壁の酸化ストレスを低下させ、動脈硬化の進展を抑制していた。本研究成果は、AHA2006において発表するとともに、American Journal of Physiologyに論文を掲載した。
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