研究課題
我々は米国ミネソタ大学との共同研究にてブタの骨髄間葉系幹細胞を用いて、免疫不全マウスの心筋梗塞モデルに直接心筋細胞移植を行った。移植後経時的に心臓超音波検査を施行し、心機能評価を行った。その後、心臓の組織切片を作成し蛍光多重免疫染色を行い、骨髄間葉系幹細胞の分化を評価した。その結果、心機能は骨髄間葉系幹細胞を移植することにより対象群と比べて心臓リモデリングは抑制されており、収縮能の改善を認めた。また、蛍光多重免疫染色法より、心筋に移植した骨髄間葉系幹細胞はCardiac-Troponin T、Myocyte Enhanced Facter-2の発現を確認た。また、N-Cadherin、Connexin43、CD31、von Willebrand factorの発現も確認した。これらの結果は欧米論文のStem cells.25(3):61220.2007に掲載された。これらの経験と実績をもとに、骨格筋サイドポピュレーション(SP)細胞を用いて、細胞移植療法の検討を行う予定である。骨格筋細胞を使用する利点は再生能の高い器官の一つであり、筋生検により容易に採取可能であること。自家移植であり拒絶反応を有しないこと、また、細胞を培養することにより増殖可能なことが挙げられる。マウス心筋梗塞モデルに細胞移植療法を行うことにより、その有用性を検討したいと考える。また、近年細胞シートを用いた移植療法が注目を集めている。今後直接心筋細胞移植ばかりではなく、細胞シートを用いた細胞移植療法の有用性も検討する。
すべて 2007
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