研究概要 |
(1) 心筋の興奮・収縮は細胞内情報伝達により制御されており, なかでもカルモデュリン依存性キナーゼ(CaMKII)は重要な役割を果たしている.我々は以前の研究から, α受容体刺激時にプロテインキナーゼC(PKC)が活性化され, それに伴いCaMKIIが活性化され, L型Ca電流が増大することを明らかにした.本研究ではそれをさらに発展させ, 心筋にPKC-CaMKIIの系が普遍的に存在することを示すことである. (2) 本研究では, 心筋において, α受容体と同様PKCを活性化するといわれている, エンドセリン(ET-1)のL型Ca電流に対する効果およびその細胞内情報伝達系を中心に検討した.
|