研究課題/領域番号 |
18590802
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
栗原 由紀子 東京大学, 大学院医学系研究科, 助手 (80345040)
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研究分担者 |
栗原 裕基 東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20221947)
天野 朋和 東京大学, 大学院医学系研究科, 寄付講座教員(助手相当) (50359634)
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キーワード | エンドセリン / 神経堤細胞 / 心大血管 / ノックインマウス |
研究概要 |
本研究は、細胞分化と形態形成が細胞間相互作用によりどのように営まれるのか、その中で組織幹細胞がどのような細胞系譜の中でどのように維持されるのかを、頚胸部領域をモデルとして明らかにする。A型エンドセリン受容体(ETAR)遺伝子第2エクソンに変異型lox配列をノックインし、ETAR遺伝子可変マウスを作成した。ホモ接合体ではリガンドのエンドセリン-1ノックアウトマウスとほぼ同様な頭頚胸部の表現型を示したことにより、ノックアウトマウスの作成は成功した。このマウス作成時のES細胞を用い、RMCE(recombinase-mediated cassette exchange)の系により、各種cDNAのノックインマウスを作成し、表現形を検討した。 1.ETAR cDNAをノックインし、ETAR遺伝子欠損による表現型を解析したところ、完全にレスキューされていたことから、ETARプロモーター下に遺伝子発現させるこのRMCEの系がきちんと機能していることが確認された。 2.RMCEによりlacZ遺伝子のノックインマウスを樹立したところ、マーカー遺伝子lacZの胎生期での発現は、ETARのin situ hybridizationとほぼ一致し、さらに、染色の鮮明さからより詳細な発現部位の検討が可能になった。特に、神経堤細胞以外の系譜として、心・大血管形成に寄与する細胞群確認され、詳細に検討中である。そのために、RMCEを用いてEGFPノックインマウスも作成し、目的とする細胞群の遊走・増殖過程が明らかになりつつある。 3.ETBRのノックインにより、ETARとETBRの役割分担が下流シグナルの違いに因るのかどうかが明らかにしようとしたところ、ETBRノックインマウスではETARの異常を一部のみしかレスキューできなかった。これは、ETARとETBRのシグナルは必ずしも同等ではないことと、G蛋白以下のシグナルが部位によって違うことが示唆された。 4.他にも下流遺伝子等を順次ノックイン中である。
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