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2006 年度 実績報告書

心大血管および頸胸部器官の形成に関わる細胞間相互作用とその分子機序

研究課題

研究課題/領域番号 18590802
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

栗原 由紀子  東京大学, 大学院医学系研究科, 助手 (80345040)

研究分担者 栗原 裕基  東京大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20221947)
天野 朋和  東京大学, 大学院医学系研究科, 寄付講座教員(助手相当) (50359634)
キーワードエンドセリン / 神経堤細胞 / 心大血管 / ノックインマウス
研究概要

本研究は、細胞分化と形態形成が細胞間相互作用によりどのように営まれるのか、その中で組織幹細胞がどのような細胞系譜の中でどのように維持されるのかを、頚胸部領域をモデルとして明らかにする。A型エンドセリン受容体(ETAR)遺伝子第2エクソンに変異型lox配列をノックインし、ETAR遺伝子可変マウスを作成した。ホモ接合体ではリガンドのエンドセリン-1ノックアウトマウスとほぼ同様な頭頚胸部の表現型を示したことにより、ノックアウトマウスの作成は成功した。このマウス作成時のES細胞を用い、RMCE(recombinase-mediated cassette exchange)の系により、各種cDNAのノックインマウスを作成し、表現形を検討した。
1.ETAR cDNAをノックインし、ETAR遺伝子欠損による表現型を解析したところ、完全にレスキューされていたことから、ETARプロモーター下に遺伝子発現させるこのRMCEの系がきちんと機能していることが確認された。
2.RMCEによりlacZ遺伝子のノックインマウスを樹立したところ、マーカー遺伝子lacZの胎生期での発現は、ETARのin situ hybridizationとほぼ一致し、さらに、染色の鮮明さからより詳細な発現部位の検討が可能になった。特に、神経堤細胞以外の系譜として、心・大血管形成に寄与する細胞群確認され、詳細に検討中である。そのために、RMCEを用いてEGFPノックインマウスも作成し、目的とする細胞群の遊走・増殖過程が明らかになりつつある。
3.ETBRのノックインにより、ETARとETBRの役割分担が下流シグナルの違いに因るのかどうかが明らかにしようとしたところ、ETBRノックインマウスではETARの異常を一部のみしかレスキューできなかった。これは、ETARとETBRのシグナルは必ずしも同等ではないことと、G蛋白以下のシグナルが部位によって違うことが示唆された。
4.他にも下流遺伝子等を順次ノックイン中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Protein kinase A-regulated uncleocytoplasmic shuttling of Idl during angiogenesis2007

    • 著者名/発表者名
      Nishiyama K
    • 雑誌名

      J Biol Chem (in press)

  • [雑誌論文] Calpain 6 is involved in microtubule stabilization and cytoskeletal organization2007

    • 著者名/発表者名
      Tonami K
    • 雑誌名

      Mol Cell Biol 27・7

      ページ: 2548-2461

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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