研究課題
PL-3の発現調節機構PL-3タンパク質に対して特異的な抗体を作製し、ウェスタンブロットによる発現定量化を可能にした。マクロファージ系の細胞であるTHP1細胞を用いて発現解析を行ったところ、酸化LDLで刺激した細胞では発現上昇がみられた。また血管平滑筋細胞においても細胞増殖因子あるいは酸化LDLの構成因子のひとつであるリゾフォスファチジルコリンによって発現上昇が認められた。これらの結果から活性化あるいは増殖中の細胞においてはPL-3が高発現しているものと考えられた。PL-3遺伝子における新しい疾患感受性遺伝子多型の同定PL-3遺伝子近傍に存在するSingle Nucleotide Polymorphysm (SNP)解析を行い、PL-3遺伝子が生活習慣病の発症に関係している可能性を発見した。動脈硬化プラークにおけるPL-3発現解析PL-3タンパク質に対する特異的な抗体を用いてヒト頚動脈の動脈硬化プラークにおけるPL-3発現解析を免疫組織学的に解析した。その結果、PL-3蛋白質は動脈硬化プラーク内の泡沫化したマクロファージあるいは平滑筋細胞において認められた。心筋細胞のPL-3発現抑制と虚血再還流による細胞死抑制PL-3遺伝子発現を抑制するためのsiRNAの系を開発した。またPL-3遺伝子の発現を欠損したノックアウトマウス作製が進行中である。胎仔幹細胞の遺伝子をノックアウトするためのベクターを作製した。
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The American journal of pathology (印刷中)
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