研究課題/領域番号 |
18590814
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉栖 正生 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (20282626)
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研究分担者 |
山本 秀也 広島大学, 病院・講師 (70335678)
石田 隆史 広島大学, 病院・講師 (40346482)
小園 亮次 広島大学, 病院・講師 (00304436)
川真田 聖一 広島大学, 大学院保健学研究科, 教授 (30127641)
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キーワード | 動脈硬化 / 血管石灰化 / 骨代謝関連因子 |
研究概要 |
osteoprotegerin(OPG)(-/-)マウスを利用した血管石灰化モデルを作成し、中膜平滑筋細胞「細胞死」の石灰化過程における役割を検討した(投稿中)。OPG(-/-)マウスに高リン食を負荷した後、活性化ビタミンD3を注射することで、中膜の石灰化を高い再現性をもって作成することが可能となった。この石灰化の過程において電子顕微鏡による観察を行ったところ、予想された中膜平滑筋細胞のapoptosisは、ほとんど認められなかった。また、血管石灰化と密接な関係があることが知られている血管組織中のアルカリフォスファターゼ活性は、OPG(-/-)マウスに血管石灰化の誘導をかけた時に著明に上昇した。その上昇した血管壁アルカリフォスファターゼ活性のアイソザイムを検討したところ、マウスの骨型アルカリフォスファターゼ・アイソザイムと一致し、石灰化過程への関与が強く疑われた。これらの機序を解明するため、培養血管平滑筋細胞に活性化ビタミンD3を添加して平滑筋細胞内アルカリフォスファターゼ活性が上昇する系を作成し、それに対するOPGの作用を検討している。 このモデルを利用して、血管壁石灰化誘導に対する各種薬物の作用を検討したところ、HMGCoA還元酵素阻害薬(スタチン)が石灰化抑制作用を示すことが示された。スタチンは、OPGが存在しない条件下で石灰化抑制作用と示すだけではなく、血管平滑筋細胞のOPGの産生を促進することにより、間接的にも石灰化抑制作用を示す可能性があり、現在検討を進めている。
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