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2006 年度 実績報告書

心血管ストレス伝達分子としてのCa依存性チロシンリン酸化酵素PYK2の役割

研究課題

研究課題/領域番号 18590822
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都府立医科大学

研究代表者

沖垣 光彦  京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (10333197)

研究分担者 松原 弘明  京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (10239072)
キーワードチロシンキナーゼ / PYK2 / ノックアウトマウス
研究概要

各種の心血管系ストレスにおけるシグナル伝達分子としてのカルシウム感受性チロシンキナーゼPYK2の役割を,個体レベルで明らかにする。心血管疾患モデルとして、(1)ApoE欠損マウスと交配しApoE/PYK2ダブル欠損マウス(動脈硬化モデル)、(2)大腿動脈結索による下肢虚血モデル及び、冠状動脈結索による心筋虚血-再還流モデル(3)大動脈結索、心血管ストレス環境下で産生される代表的なサイトカインであるアンギオテンシンIIによる心圧負荷モデル(4)大腿動脈のワイヤー障害による内皮細胞障害モデルを作成し、その表現型を野生型マウスと比較する。これらの心血管疾患モデルを用いて、シグナル伝達分子としてのPYK2の役割を、それぞれ(1)動脈硬化ストレスでの炎症細胞とプラーク形成、(2)虚血ストレスでの血管新生と心筋再生・アポプトーシス、(3)圧負荷、酸化ストレスと心筋肥大、(4)内皮細胞障害後の内膜増殖と内皮再生、の点から検討する。PYK2欠損マウスでそれらの表現型に違いが生ずる分子機序を、PYK2が心筋・血管内皮・血管平滑筋細胞でのストレス情報伝達系に及ぼす影響を解明する。
平成18年度の研究により、PYK2/ApoEダブル欠損マウスによる(1)の動脈硬化の解析のプロジェクトで、はApoE欠損マウスと比較し動脈硬化の軽減があり、それは血管壁でのサイトカイン産生減少と炎症細胞の遊走活性低下が原因であった。また、(2)(4)などの虚血ストレス環境下や(1)の動脈硬化環境下においては、細胞遊走機能の低下により循環血液中の血管内皮前駆細胞の動員が低下し、またストレス環境下でのサイトカイン発現の低下により、血管新生の低下があり、組織修復の遅延があった。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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