研究課題/領域番号 |
18590840
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
寺田 正樹 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (50401740)
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研究分担者 |
長谷川 隆志 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (90361906)
高田 俊範 新潟大学, 医歯学系, 講師 (40361919)
吉澤 弘久 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (50282984)
鈴木 榮一 新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (30187710)
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キーワード | 間質性肺炎 / 凝固線溶系 / 気管支肺胞洗浄 / 外科的肺生検 / TAT / D-dimer |
研究概要 |
本研究では、間質性肺炎の急性増悪に関連し、慢性の肺線維化病変の代表としてのFibrosing NSIP (Non-Specific Interstitial Pneumonia)を中心に、間質性肺炎における、気管支肺胞洗浄液中の凝固能亢進および線溶関連因子減少に伴う凝固線溶系のアンバランスを、線維化に陥っていないサルコイドーシス症例およびOrganizing Pneumoniaなどを対照として検討するものである。平成18年度〜19年度の間に、過去の症例を含めて、気管支肺胞洗浄液については、間質性肺炎40例(特発性、膠原病、慢性過敏性肺炎)、サルコイドーシス20例、Organizing Pneumonia5例、その他5例を、また、外科的肺生検組織については、間質性肺炎26例、サルコイドーシス2例、Organizing Pneumonia3例を集めることができた。本研究の背景として、肺胞洗浄液所見と外科的肺生検所見との間の所見の差異、生検組織を用いた元素分析による間質性肺炎の形成機序等の検討については平成19年度までに論文化した。上記検体70例の予備的検討で、肺胞洗浄液中の凝固能のマーカーとしてはTAT (thrombin antithrombin複合体)、線溶系のマーカーとしてはD-dimerが測定できる可能性が判明し、解析をすすめている。今後、肺胞洗浄液所見と生検組織、臨床所見との対比などを行い、急性増悪症例の特徴についても検討を加える予定である。
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