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2007 年度 実績報告書

EGFリガンドによる肺損傷・線維化修復に対する新たな治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 18590858
研究機関九州大学

研究代表者

浜田 直樹  九州大学, 大学病院, 医員 (00423567)

研究分担者 桑野 和善  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (40205266)
前山 隆茂  九州大学, 医学研究院, 助教 (40380456)
キーワード肺線維症 / 肺損傷 / EGFR / アポトーシス / amphiregulin
研究概要

肺線維症患者におけるamphiregulinの発現の検討
前年度、動物モデルの検討で、EGDRリガンドであるamphiregulinが肺線維化に対して抑制的に働くことを見いだした。そこでまず、ヒト肺線維症患者におけるamphiregulinの発現検討を行った。免疫組織染色法をおこなったところヒト肺線維症患者の肺組織では気管支上皮細胞、肺胞上皮細胞さらには間質の線維芽細胞に強い発現を認めた。また患者血清中のamphiregulin濃度をELISA法で測定したところ、疾患群では平均値87.3pg/mlと健康対照群平均値5.0pg/mlに比べて有意に高い結果となった。さらに呼吸機能障害の程度を示す%VCとの関連を検討したところ、%VC70%未満群では70%以上群と比べて血清amphiregulin濃度が高い傾向にあった。
以上の結果から、肺線維症患者においては内因性amphiregulinは動物モデルとは異なり、むしろ疾患に進行に関与している可能性が示唆された。したがって、肺線維症に対してamphiregulinを投与した場合は、動物モデルの結果とは逆に病態を悪化させてしまうと予想される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Gene transfer of soluble transforming growth factor type II receptor by in vivo electroporation attenuates lung injury and fibrosis2007

    • 著者名/発表者名
      Yamada M, Kuwano K, et. al.
    • 雑誌名

      J Clin Pathol 60(8)

      ページ: 916-20

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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