研究課題
基盤研究(C)
高濃度酸素暴露肺障害マウスモデルを作成し、ENaC遺伝子の発現・機能に及ぼす影響を検討した。高濃度酸素に72時間暴露し、肺障害マウスモデルを作成する。暴露する酸素濃度60%、80%、100%の3群作成した。1)ENaC遺伝子および蛋白発現の酸素暴露による影響摘出肺を用いて、ENaC遺伝子発現・蛋白質発現をReal Time RT-PCR法、免疫組織染色により検討すると、濃度依存性に抑制された。2)組織学的検討100%酸素暴露により肺胞隔壁の肥厚、炎症細胞浸潤が確認されたが、60%酸素暴露では、ほぼ、正常であった。3)肺血管透過性100%酸素暴露により摘出肺の湿乾重量比は有意に増加した。暴露した酸素濃度に依存して、湿乾重量比の増加がみられた。4)パッチクランプ法による機能解析マウス肺からII型肺胞上皮細胞を分離培養し、培養環境の酸素濃度を室内気、60%、80%の3群で以下の実験を行ない、酸素暴露による影を検討した。単一イオンチャネル電流および全細胞電流を測定し、ENaCのチャネルゲーティイングキネティークス(opening rateおよびclosing rate)およびENaCの膜上での密度を検討したところ、酸素暴露によりENaCの質的量的減少がみられた。5)酸素暴露による酸化ストレス抗8-OHdG抗体により摘出肺を免疫組織染色したところ、肺胞上皮の細胞核に抗8-OHdgが認められ、高濃度酸素による酸化ストレスがみられた。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (5件)
Journal of Physiology Science 56・6
ページ: 6
Pulmonary Pharmacology&Therapeutics (In press)
ページ: 10
Respiratory Medicine (In press)
ページ: 8
ページ: 7
Biochemical and Biophysical Researchi Communications 343