研究課題/領域番号 |
18590873
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
宗像 浩 近畿大学, 医学部, 教授 (90111294)
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研究分担者 |
松田 外志朗 京都大学, 医学部附属病院, 講師 (80411586)
早川 清雄 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教 (00368292)
吉田 浩二 近畿大学, 医学部, 准教授 (60230736)
斉藤 昭夫 近畿大学, 医学部, 講師 (40153788)
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キーワード | 筋線維芽細胞 / プロテオーム / 活性化 |
研究概要 |
活性化に関して、我々は以前にWestern Blot法によりTGF-β刺激によってintegrin av、β1、β3が増加することを明らかにしている。そしてfibronectin、FAKなどの増加も確認している。今回はさらにDIGE法によるプロテオミクス解析を行い、以下の結果を得た。TGF-β刺激により、発現が増加するタンパグ質として種々のアクチン結合性タンパク質やシャペロンタンパク質等を同定した。さらに、何種類かのタンパク質の発現増加は、RT-PCR, Western Blot法で確認した。プロテオミクス解析の結果とそれらの結果はTGF-β刺激による細胞の接着やアクチン線維の形成、細胞の形態変化の活性化と一致する。すなわち、細胞外基質からの情報がインテグリンを介して、細胞骨格の再構成、情報伝達系の変化を促すという図式が想定される。 不活性化に関して、A549細胞の培養上清で不活性化させたMRC-5細胞より継時的にmRNAを得、lowdensity arrayのキナーゼパネルを用い発現解析を行った。何種類かの遺伝子の発現減少、発現増加が見られたが、他の細胞で突起形成にかかわるタンパク質の発現変化が見られたことは興味深い。(不活性化により細胞形態は星状に変化する) また、不活性化にいたるシグナルにはcAMPが関与するのでフォルスコリン処理MRC-5細胞について二次元電気泳動によるプロテオーム解析を行った。大きく変化したタンパク質はFactin cappingprotein subunit α-1と同定された。
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