研究課題/領域番号 |
18590877
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
涌井 秀樹 秋田大学, 医学部, 准教授 (70240463)
|
研究分担者 |
小松田 敦 秋田大学, 医学部, 講師 (70272044)
畠山 卓 秋田大学, 医学部, 助教 (20422149)
|
キーワード | 細胞・組織 / シグナル伝達 / 生体分子 / 蛋白質 / 内科 / 糸球体濾過バリアー / アクチニン / 蛋白尿 |
研究概要 |
1.アクチニン4のR1ドメインと相互作用するOK/SW-CL.16蛋白について アクチニン4のR1ドメインを含むフラグメントと相互作用するOK/SW-CL.16蛋白について、腎臓専門の国際誌(Nephron Experimental Nephrology)に投稿したところ評価を得たが、腎以外の組織の発現様式に関する追加実験を求められた。組織cDNAパネルスクリーニングの結果、OK/SW-CL.16蛋白は腎以外にも全身の主要な組織に広く発現していることを明らかにした。この知見を加えた修正原稿が受理され、本論文は掲載された。OK/SW-CL.16蛋白の構造上の特徴から、糸球体濾過バリアーの情報伝達系での重要な意義が示唆される。 2.アクチニン4のアクチン結合ドメインと相互作用する分子について大腸菌two-hybrid法でヒト腎cDNAライブリーをスクリーニングした結果、アクチニン4のCH2ドメインと相互作する分子R(種々の情報伝達系蛋白との相互作用が知られている)を同定している。In vitroでの両者の結合性と、腎由来細胞を成長因子等の生理活性物質で刺激した際の両者の共局在を顕微鏡で観察している。本年度は培養細胞内での両者の結合性を確認する免疫沈降実験に必要な発現ベクターを作製した。免疫沈降実験の条件設定(バッファー組成や成長因子等の生理活性物質での刺激方法)を予備的に検討した。また、アクチニン4のCH2ドメインにヒト症例で報告されたアミノ酸変異を導入したリコンビナント蛋白質を大腸菌に発現し精製した。これを用いて、分子Rとの結合性の変化についても検討を加えているところである。
|