研究課題/領域番号 |
18590914
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 神戸女子大学 |
研究代表者 |
竹中 優 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (20222101)
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研究分担者 |
山田 一哉 福井大学, 医学部, 助教授 (20263238)
栗原 伸公 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (10234569)
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キーワード | タンパク尿 / 腎障害 / 酸化ストレス / アポトーシス |
研究概要 |
GMF強制発現近位尿細管細胞mProx24(PatentWO9927363)(GMF-PT)を用いてAlbumin負荷により細胞死が生じる。Albumin負荷によるGMF-PTの細胞死はp38依存性のcaspase3活性増加を伴ったapoptosisであることが確認された。GMF-PTにAlbumin負荷と同時に種々の抗酸化剤(N-Acetyl-L-Cysteine、resveratrol、vitamin C and E)処理を行うと細胞死およびcaspase-3活性は有意に低下した。GMF-PTにおいてゲルシフトアッセイによりNF-kBの活性がmProx24細胞より低下する事を確認した。また、GMF-PT細胞では癌抑制作用・細胞アポトーシスの制御に関与するp53発現量が増加することをWestern解析により確認した。血清中でアルブミンは脂肪を結合している。最も量的に多い事が報告されているオレイン酸を結合したアルブミン(OA-BSA)を負荷すると、mProx24細胞のアポトーシスが生じる事を認めた。OA-BSAによるアポトーシスはやはり抗酸化剤投与により抑制された。また、GMF強制発現transgenic mice(GMF-TG)を作成し、導入したGMF遺伝子発現をRT-PCRにより腎臓において確認した。GMF-TGの腎臓GMF mRNA発現量をreal time PCRにより検討し、コントロールマウス腎臓における発現に比し約8倍と有意な増加を認めた。GMF-TGとnormal miceの腎組織は光顕での検討では生後8週において同様であった。現在、in vivoにおけるアポトーシス細胞の変化や種々の酸化ストレス負荷による反応を検討している。
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