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2007 年度 実績報告書

AQP11ノックアウトマウスにおけるのう胞腎形成機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18590919
研究機関独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究センター)

研究代表者

小林 克樹  独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究センター), 分子生物研究部, 遺伝子解析・診断研究室長 (40415451)

キーワードAQP11 / PKD
研究概要

前年度までに、AQP11ノックアウトマウスの腎臓では、(1)AQP11の欠損により近位尿細管上皮細胞にER stress由来のアポトーシスが誘導され細胞が脱落する。(2)脱落した尿細管上皮を補うために残存している尿細管上皮細胞の増殖が刺激されるが、これは異常なmTORの活性化を惹起し、最終的にのう胞形成に至る、という発症病理が想定されることを示してきた。しかしながら、AQP11の欠損によって引き起こされる直接の現象には不明な点が多く、また近年多発性嚢胞腎の発症機序に深くかかわるとされているprimary ciliaとの関連も不明のままであった。そこで今年度はこの点について集中的に検討した。まず、AQP11ノックアウトマウスと野生型マウスの腎臓におけるprimary ciliaの形態を抗acetylated tubulin抗体を用いた免疫組織化学法にて検討したところ、AQP11ノックアウトマウスの腎臓でもprimary ciliaは存在しており、形態学的には野生型と区別できなかった。次にそれぞれのマウスからマウス胎児性繊維芽細胞(mouse embryonic fibroblast,MEF)を調製し、細胞の形態・増殖の様子を観察したがこれにも差異を認めなかった。さらにMEF細胞のprimary ciliaも上記と同様に検討したが、やはりAQP11ノックアウトマウスと野生型マウスとの間に差異は認められなかった。従って、AQP11ノックアウトマウスのprimary ciliaは解剖学的にはほぼ正常と考えられた。そこで現在、primaly ciliaの機能を検討する目的で、fura-2を用いたカルシウムイメージング法にて、MEF細胞におけるflow-induced Ca signalingを検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Neonatal Kidneys of AQP11-Disrupted Mice Exhibit ER stress-Induced Apoptosis of the Pr2007

    • 著者名/発表者名
      Katsuki Kobayashi, et. al.
    • 学会等名
      Renal Week2007
    • 発表場所
      San Francisco,California
    • 年月日
      20071102-05

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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