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2007 年度 実績報告書

多発性硬化症の疾患関連遺伝子同定へのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 18590922
研究機関北海道大学

研究代表者

菊地 誠志  北海道大学, 大学院・医学研究科, 非常勤講師 (10271660)

研究分担者 猪子 英俊  東海大学, 医学部, 教授 (10101932)
矢部 一郎  北海道大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (60372273)
キーワード多発性硬化症 / 遺伝子 / 疾患感受性
研究概要

今年度は、これまで多発性硬化症(MS)において疾患感受性遺伝子として注目されているHLAを中心に解析した。MSにおけるオリゴクローナルバンド(OCB)の意義は重要で、欧米でのデータではMSの9割以上に陽性を示すとされている。しかし、日本でのMSにおけるOCBの陽性率は50-70%と言われ、欧米に比べ有意に低い。これまでの研究では、MSでは、HLA-DRB1^*1501との関連が推測されているが、我々は、OCB陰性群ではHLA-DRB1^*1501ではなくHLA-DRB1^*0405を有することが多いことを報告した。最近、Swedenのグループが、OCB陰性群では、HLA-DRB1^*0404を有することが多いことを発表したが、HLA-DR4においては人種差がある。DRB1^*0405はアジア系民族に特有の対立遺伝子であり、白人では稀であるのに対して、白人ではDRB1^*0404は、頻度の高い対立遺伝子であり、日本人では極めて稀である。DRB1^*0405とDRB1^*0404は、DRβ鎖の第3多様性部分配列に、QRRAA motifを共通に持つとされ、抗原提示能が近い可能性があり、Swedenのグループと我々の結果の違いは、同じ意味を持っている可能性がある。更に、我々はOCB陰性DRB1^*0405陽性の群の発症年齢、病型、重症度等の臨床的特徴の有無を検討したが、今回のデータでは有意なものは見いだせなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Therapeutic potential ofvitamin D for multiple sclerosis.2008

    • 著者名/発表者名
      Niino M
    • 雑誌名

      Current medicinal chemistry 15

      ページ: 499‐505

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Recent advances in genetic analysis of multiple sclerosis: genetic associatins and theraeudc implications.2007

    • 著者名/発表者名
      Niino M
    • 雑誌名

      Expert review of neurotherapeutics 7

      ページ: 1175‐1188

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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