研究課題/領域番号 |
18590927
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
森 雅裕 千葉大学, 大学院医学研究院, 助手 (70345023)
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研究分担者 |
桑原 聡 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教授 (70282481)
服部 孝道 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (30114317)
日和佐 隆樹 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教授 (30260251)
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キーワード | 脱髄疾患 / 多発性硬化症 / 慢性炎症性脱髄性多発神経炎 / SEREX法 / 自己抗原 |
研究概要 |
多発性硬化症と慢性炎症性脱髄性多発神経炎はともに神経系の脱髄疾患であるが、前者は中枢神経系の脱髄疾患であり、後者は末梢神経における脱髄疾患であり、病変の局在が異なるとされてきた。これまでにさまざまな検討が成され、両者とも免疫性疾患と考えられているものの、その発症機序はいずれも依然不明のままである。我々は両者の合併症例を経験したことを契機に、両者にまたがるような共通の自己抗原の存在を仮定し、主に悪性腫瘍のマーカーの検索に用いられているSEREX(Serological analysis of cancer antigens by recombinant cDNA expression cloning)法を応用することによって、その自己抗原を検索することを目的に研究を開始した。まず、その研究の前段階として、両者の症例を蓄積しつつ、特殊症例の検討と多発性硬化症および慢性炎症性脱髄性多発神経炎全体での臨床および検査上の解析を行い、3本の論文を発表した(J Neurol Sci 2006;240:103-6,J Neurol Neurosurg Psychiatry 2006;77:185-8,J Neurol Neurosurg Psychiatry2006;77:185-8)。 さらに、gliomaとschwannomaのcell lineからcDNAライブラリーを作成し、前者についてSEREX法を施行。発現細胞と多発性硬化症および慢性炎症性脱髄性多発神経炎の患者血清を反応させ、数クローンを同定し解析中である。
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