研究概要 |
アルカデインα, β, γそれぞれについて、α-, β-, γ-セクレターゼによる切断部位を決定し、切り出されるβ-Alc とp3-Alcのアミノ酸配列を決定した。そのうち髄液中のp3-Alcαについてp3-Alcα35とp3-Alcα38を測定すると、AD群ではコントロール群やAD以外の認知症群と比較して、p3-Alcα38/35 比が増加していた。またp3-Alcα38/35比とAβ42/40比は、AD群とコントロール群は有意に異なっていた(p<0.05)。これらのことにより、ADではp3-Alcαのγ-セクレターゼによる切断サイトが変化しており、早期発見のためのバイオマーカーとして有効であることが示唆された。また、p3-Alcα35の抗体を作成してサンドイッチELISA法を簡易測定法として確立した。
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