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2007 年度 実績報告書

CAGリピートの伸長した新規遺伝子の脊髄小脳失調症への関与

研究課題

研究課題/領域番号 18590943
研究機関広島大学

研究代表者

丸山 博文  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (90304443)

研究分担者 川上 秀史  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (70253060)
キーワードCAGリピート / 伸長 / 脊髄小脳失調症
研究概要

検体は今年度59検体収集した。
脊髄小脳失調症16型(SCA16)の原因遺伝子としてContactin4(CNTN4)が報告されたことを受けて、我々が保有する検体のうちで未だ原因遺伝子が不明な323検体(296家系)について検討した。CNTN4のc.4256C>Tの点変異が疾患と関係するとの報告に基づき、PCR-restriction fragment length polymorphismで解析した。保有検体のなかでは同部位の変異を認める症例はなく、日本人においてはきわめて稀な変異・疾患であると考えられた。これまでの検討により家族歴のはっきりしたグループではSCA6が25.3%と最多で、次いでSCA3が23.1%、DRPLAが8.2%、SCA1が4.0%と続き、原因不明のものが34.8%であることを報告した。
SCA6の原因遺伝子のCACNA1AのCAGリピートが伸長している家系を欧・南米・極東から収集し、ハプロタイプ解析を行った。中核となる疾患関連ハプロタイプはどの地域でも見出された。このコアハプロタイプは親が健常なde novo患者でも見出され、SCA6の病変座におけるCAGリピートの伸長しやすさの素因を共有していることが推測された。
CAGリピートが伸長している候補遺伝子のスクリーニングでは脊髄小脳失調症群でリピート数の分布は正常群と類似しており、かつリピートの伸長しているものは認めなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] The CNTN4 c.4256C>T mutation is rare in Japanese with inherited spinocerebellar ataxia.2008

    • 著者名/発表者名
      E Tanaka, H Maruyama, H Kawakami, et. al.
    • 雑誌名

      Journal of the Neurological Sciences 266

      ページ: 180-181

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Pathogenic expansions of the SCA6 locus are associated with a common CACNA1A haplotype across the globe: founder effect or predisposing chromosome?2008

    • 著者名/発表者名
      K Craig, H Maruyama, H Kawakami, et. al.
    • 雑誌名

      European Journal of Human Genetics Epub(印刷中)

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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