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2007 年度 実績報告書

mRNA監視機構を標的とした遺伝性神経疾患の治療に関する基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 18590969
研究機関国立水俣病総合研究センター

研究代表者

臼杵 扶佐子  国立水俣病総合研究センター, 臨床部, 室長 (50185013)

研究分担者 山下 暁朗  横浜市立大学, 医学研究科, COE特任教員 (20405020)
キーワードnonsense-mediated mRNA decay(NMD) / premature translation termination codon(PTC) / siRNA / NMD抑制 / NMD構成分子 / Ullrich病 / collagen VI / 細胞増殖
研究概要

Collagen VIα2鎖のtriple helical domain をコードするexonにホモの欠失があり、フレームシフト変異がおこってPTCが出現したUllrich病患者繊維芽細胞を対象とした。NMD構成分子14個すなわちSMG-1、Upf1、p130、SURF complex (eRF1, eRF3a, eRFSb)、exon junction complex (Y14,MAGOH,eIF4A3,BtZ,RNPS1)、Upf2、SMG6、SMG7を標的にsiRNA発現ベクターおよび合成オリゴsiRNAを作成した。14個のsiRNA発現ベクターをそれそれ患者繊維芽細胞に導入し、細胞内collagenVIの発現およびcollagenVIα2 mRNAの発現が高かったUpf1、SMG-1、p130、MAGOH、BtZ、SMG6、SMG7の7個の因子を得た。それぞれの因子のノックダウンが細胞周期へ及ぼす影響についてフローサイトメトリーを用いて検討したが、non-silencing siRNA導入細胞に比しG2/M期とG0/G1期に有意な影響は認められなかった。siRNA導入6日日でSMG-1 siRNA導入細胞でnon-silencing siRNA導入細胞に比し有意に細胞増殖抑制が認められたが(0.1<p<0.5)、腫瘍細胞であるHeLa細胞におけるノックダウンに比し、その抑制は軽度であった。細胞外マトリックスにおけるcollagen VI の発現についての検討では、Upfl、SMG-1、p130、MAGOHで発現が高い傾向にあった。今回までの検討で、最適なNMD抑制の候補因子としてUpn、SMG-1、p130、MAGOH、BtZ、SMG6、SMG7の7個のNMD componentが得られた。これらの因子のノックダウンが、中期的、長期的に細胞生理機能に及ぼす影響についてさらに検討する必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Ullrich病細胞機能を回復させるNMD(nonsense-mediated-mediated mRNA decay)抑制分子的探索2007

    • 著者名/発表者名
      臼杵扶佐子、山下暁朗、樋口逸郎、大野茂男
    • 学会等名
      第48回 日本神経学会総会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20070500

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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