研究課題
基盤研究(C)
平成18年度において申請者らは血管傷害反応としての血管再構築における骨髄由来幹細胞の関与を明らかにすることを引き続き目指した。申請者らは既にトロンボキサンA2受容体とアポ蛋白E遺伝子ダブルノックアウトマウスにおいて、粥状動脈硬化が著しく抑制されることを報じたが、さらにその分子機構を明らかにするべく、アポEノックアウトマウスまたはダブルノックアウトマウス由来の骨髄細胞をアポEノックアウトマウスまたはダブルノックアウトマウスをレシピエントとして移植することにより、大動脈基始部の粥状動脈硬化病変形成を解析した。その結果、骨髄由来の血球細胞のTP発現自体は粥状動脈硬化の進展制御に中枢的役割を果たさないことを実証した。この成績からTPは血球系細胞以外の関係細胞、たとえば血管内皮細胞において粥状動脈硬化病変の形成に関わることが推測された。一方、申請者らは血管内皮細胞と粥状動脈硬化との関わりを探求する為、NF-kappaBならびにLox-1の発現制御メカニズムを追求し、その分子機構を解析、報告するとともに、血管再構築と高脂血症ならびに糖代謝異常に代表される冠動脈リスクとの関わりにつき、動脈硬化症治療薬剤であるHMG-CoA還元酵素阻害薬、PPARαアゴニストであるフィブラート系薬剤、PPARγアゴニストであるチアゾリシン誘導体の骨髄細胞の病変への集簇と細胞組成に対する影響を検討中である。
すべて 2007 2006
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