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2007 年度 実績報告書

2型糖尿病感受性遺伝子Wnt5bの肝糖代謝における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18591002
研究機関順天堂大学

研究代表者

金澤 昭雄  順天堂大学, 医学部, 准教授 (30407259)

研究分担者 河盛 隆造  順天堂大学, 医学部, 教授 (00116021)
田中 逸  聖マリアンア医科大学, 医学部, 教授 (40276499)
キーワード糖尿病 / Wnt / 肝糖代謝
研究概要

Wnt/β-cateninシグナルは膵臓でのインスリン分泌、脂肪細胞の分化に関連することが報告されているが、肝臓における役割は未だ明らかになっていない。また、Wnt familyのひとつであるWnt5b遺伝子はSNP解析により2型糖尿病の感受性遺伝子であり、β-cateninシグナルを負に調節することが報告されている。これまでの所、db/dbマウスを用いて肝臓におけるWnt5bの遺伝子発現を検討した結果、コントロールマウスにくらべ、Wnt5b遺伝子の発現の上昇が認められた。また、マウスにipGTTを行い、肝臓におけるWnt5b遺伝子の発現を検討したが、糖負荷数時間後にWnt5b遺伝子の発現が一過性に増加するこが確認された。このようにWnt5b遺伝子の発現が糖尿病モデル動物の肝臓で発現が増加していることから、Wnt/β-cateninシグナル及びWnt5b遺伝子は糖尿病の病態生理に何らかの役割があるものと考えられ、マウス肝臓にアデノウイルスベクターを用いて、マウスWnt5b遺伝子を過剰発現させる実験を行った。過剰発現させた後、ipGTTを行い糖代謝に及ぼす影響を検討した結果、コントロールマウスに比べ、空腹時血糖及び、糖負荷後の血糖値については明らかな変化を認めなかった。マウスを用いた実験ではWnt5bの血糖値に及ぼす影響は観察できなかったが、これまでの報告ではWntシグナルはコレステロール代謝を調節することが報告されており、今後の検討課題として脂質代謝における役割も検討すべきである。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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