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2006 年度 実績報告書

IA-2/IA-2β欠損マウスを用いた内分泌糖代謝異常の検討とヒトへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 18591004
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京女子医科大学

研究代表者

三浦 順之助  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90297515)

研究分担者 内潟 安子  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50193884)
岩本 安彦  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60143434)
キーワードIA-2 / IA-2β / 1型糖尿病 / グルカゴン分泌
研究概要

IA-2(Insulinoma-associate antigen-2)及びIA-2β(Insulinoma-associate antigen-2β)は1994年に発見された膜蛋白で、現在では膵β細胞が選択的に自己免疫機序で破壊される1型糖尿病の代表的な自己抗原である。
これまでの研究では、ブドウ糖負荷試験時の耐糖能およびインスリン分泌が正常マウスより低下していることが分かっている。1型糖尿病で時として部分的に傷害されるα細胞に注目し、グルカゴン分泌に与える影響を検討した。方法は、正常および同分子欠損マウスより膵ラ氏島を分離し、一晩37℃で培養。翌日、KRBバッファー中にて、正常ブドウ糖濃度(5.5mM)を基盤としてKCl(20mM)+arginine(20mM)を負荷して溶液中グルカゴン濃度を測定した。IA-2欠損femaleマウスは、正常マウスよりも負荷後のグルカゴン濃度が40-50%程度低下していることを見出した。
また、自然発症1型糖尿病のモデルであるNOD(non-obese diabetes)マウスをbackgroundとした実験系を作成し、IA-2β遺伝子欠損NODマウスを用い糖尿病自然発症率を検討した。
生後離乳前にIA-2β-/-とIA-2β+/+NODマウスに分別し、週2回尿糖或いは血糖値を測定した。糖尿病の診断は2日間連続で血糖値250mg/dl以上を糖尿病と定義した。生後40週までの糖尿病発症率は、雌ではIA-2β^<+/+>95.2%(n=21)、IA-2β^<-/->83.3%(n=12)であり統計学的な有意差は認められなかった。一方、雄ではIA-2β^<+/+>77.2%(n=22)、IA-2β^<-/->33.3%(n=12)であり、IA-2β^<-/->NODマウスの方が有意に糖尿病発症率は低値であった(p<0.05)。現在両者とも追加検討中である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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