研究課題/領域番号 |
18591014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
須田 俊宏 弘前大学, 医学部, 教授 (30075452)
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研究分担者 |
岩崎 泰正 高知大学, 医学部附属病院, 講師 (30303613)
蔭山 和則 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (30343023)
二川原 健 弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (90333731)
崎原 哲 弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (80333722)
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キーワード | ストレス / 視床下部 / 下垂体 / ステロイド / CRF / 受容体 |
研究概要 |
1,CRF family peptidesであるurocortin(Ucn)1-3は、CRF受容体CRF R2βを介して、心血管系や免疫系に作用する。これまでに、我々はCRF R2βを自然発現しているA7r5血管平滑筋細胞を用いて、同細胞がUcnの刺激によりCRF R2βを介して細胞内cAMPを増加させてIL-6を分泌させることを報告した。今回、我々はIL-6遺伝子転写活性作用を調べ、更に遺伝子転写活性作用と分泌におけるcyclooxygenase経路の関与について検討した。血管平滑筋細胞において、UcnはCRF R2βを刺激し、cyclooxygenase-2経路を介してIL-6発現と分泌を促進させることを証明した。これらのことから、血管組織におけるIL-6増加はautocrine的に血管新生や細胞増殖などに関わる可能性があることがわかった。 2,CRFは下垂体corticotrophのCRF受容体タイプ1(CRF R1)を介してACTHを合成、分泌させる。一方、urocortin(Ucn)1及びUcn2は、CRF R2βを介して血管拡張やinterleukin-6分泌に関わる。最近、CRF familypeptidesの作用にmitogen-activated protein(MAP)kinasesの関与が報告されている。このため、我々は、CRF R1を発現するACTH産生下垂体腫瘍細胞AtT-20とCRF R2βを有するA7r5血管平滑筋細胞を用いて、CRF familypeptidesの刺激によるextracellular signal-regulated kinases(ERK)リン酸化の調節機構について検討した。AtT-20では、CRFの添加によりERKリン酸化が促進された。一方、A7r5においては、Ucn1及び2の添加によりERKリン酸化は抑制された。これらの変化は受容体拮抗薬の前投与により回復した。AtT-20でのERKリン酸化促進は、MAPkinase kinase inhibitor(PD98059)の添加により抑制された。一方、A7r5細胞におけるERKリン酸化の抑制はPD98059の影響を受けなかった。CRF R2を有する心筋細胞においてはERKリン酸化が促進されたとの報告もあり、これらERKリン酸化は細胞条件やその作用と関わりがあると考えられる。
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