研究概要 |
1)加齢アドレノメデュリン欠損マウスを用いた検討 55週齢のアドレノメデュリン欠損マウスに、白金ナノコロイドを1ヶ月、3ヶ月投与後のインスリン抵抗性を検討したところ、1ヶ月より酸化ストレスの軽減は認められたが、インスリン抵抗性に変化はなく、3ヶ月投与にてインスリン抵抗性の改善をみとめた。 2)腎障害モデルを用いた検討 シスプラチンによる尿細管障害モデルマウスを用いる。本モデルでは酸化ストレスの増大に伴い尿細管障害が生じる。このマウスに白金ナノコロイドを投与したところ、尿細管障害の著明な改善を認めた。 3)正常マウスを用いた安全性の検討 a)免疫毒性この点は血液学的検査として総白血球数及び白血球型別絶対数、血液生化学的検査としてグロブリン量及びA/G比を測定したが、特に問題はなかった。免疫系器官/組織として胸腺,脾臓、骨髄,パイエル板、リンパ節の変化を病理的に検討したが、問題を認めなかった。 b)宿主抵抗性宿主抵抗性試験ならびにマクロファージ/好中球機能試験を行い酸化スドレスが軽減することによる易感染性についても問題を認めなかった。
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