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2007 年度 実績報告書

アディポサイトカインを応用した次世代再生医療システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18591023
研究機関大阪大学

研究代表者

前田 和久  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (60397750)

研究分担者 西田 幸二  東北大学, 医学系研究科, 教授 (40244610)
中神 啓徳  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20325369)
キーワード移植・再生医療 / 循環器・高血圧 / アディポサイエンス
研究概要

目的:安全かつ有効な再生医療を実践するために、自己由来アディポサイトカインを分泌するフィーダー細胞を提供するためヒトでの臨床検討を行った。
1.自己由来アディポサイトカインによる再生医療組織のヒト生体への影響
角膜移植待機患者に対し、患者さん自身のオートの脂肪前駆細胞をフィーダー細胞とした細胞調整を行い、角膜上皮細胞シートの作成及び培養細胞シート移植(Phase I/II)研究を行なった。
平成19年度中に移植後24ヵ月後の慢性期効果判定が可能であった3名の患者様に対して安全性および有効性を評価した。安全性に関しては眼局所の顕微鏡観察、感染症検査にて問題がなく、有効性に関しては視力回復度と角膜透明度が確認された。現在、論文投稿中である。
2.臍帯血造血幹細胞の体外増殖法の開発
角膜上皮培養細胞シート移植と同様の細胞調整を行い、臍帯血由来の血液系幹細胞に対する効果を財団法人先端医療振興財団との共同研究により検討を行った。脂肪前駆細胞には骨髄間葉系細胞と同等のフィーダー効果があることが見出された。本作用のメカニズムとして骨髄間葉系細胞に発現しているURB(Up-Regulated Bombesin receptor subtype3 knock out mouse)タンパクが脂肪前駆細胞に由来する血液系幹細胞増殖因子の一つとして機能する可能性があると考えられた。さらにURBタンパクは脂肪組織に極めて高発現を示し、脂肪前駆細胞や脂肪前駆細胞由来の脂肪細胞から分泌される新規アディポサイトカインとして機能する事を論文報告した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] URB is abundantly expressed in adipose tissue and dysregulated in obesity.2008

    • 著者名/発表者名
      Okada T, et. al.
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 367

      ページ: 370-376

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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