可溶性因子による副腎再生の試み

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18591028
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 内分泌学
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 岡部 泰二郎 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (40264030)
• 研究分担者: 柳瀬 敏彦 九州大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (30239818) ; 野村 政壽 九州大学, 大学病院, 助教 (30315080)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: 移植・再生医療 / 遺伝子 / 再生医学 / シグナル伝達 / 発生・分化 / 副腎 / 間葉系幹細胞

研究概要

マウスのみならずヒトの骨髄間葉系幹細胞においても、さらには脂肪由来の骨髄間葉系幹細胞においても、転写因子Ad4BP/SF-1遺伝子を導入することによりステロイド産生細胞への誘導が確認された。また、Ad4BP/SF-1遺伝子導入により発現が誘導される遺伝子のなかで、その発現の抑制によりステロイド産生細胞への誘導が変化する遺伝子を少なくとも2つ同定した。残念ながらステロイド産生を誘導する可溶性因子の同定には成功しなかった。

研究成果

• [雑誌論文] 副腎再生 (2008)
  • 著者名/発表者名: 岡部泰二郎、柳瀬敏彦、高柳涼一
  • 雑誌名: 臨床検査 52 ページ: 1247-1247
  • 査読あり
• [雑誌論文] Adipose tissue-derived and bone marrow-derived mesenchymal cells develop into different lineage of steroidogenic cells by forced expression of steroidogenic factor 1 (2008)
  • 著者名/発表者名: Gondo, S., Okabe, T., Tanaka, T., Morinaga, H., Nomura, M., Takayanagi, R., Nawata, H., Yanase, T.
  • 雑誌名: Endocrinology 149 ページ: 4717-4725
  • 査読あり
• [雑誌論文] Steroidogenic factor 1/adrenal 4 binding protein transforms human bone marrow mesenchymal cells into steroidogenic cells (2007)
  • 著者名/発表者名: Tanaka, T., Gondo, S., Okabe, T., Ohe, K., S hirohzu, H., Morinaga, H., Nomura, M., Tani, K ., Takayanagi, R., Nawata, H., Yanase, T.
  • 雑誌名: J Mol Endocrinol 39 ページ: 343-350
  • 査読あり
• [雑誌論文] Differentiation and regeneration of adrenal tissues : An initial step toward regeneration therapy for steroid insufficiency (2006)
  • 著者名/発表者名: Yanase,T.,Gondo,S.,Okabe,T.,Tanaka,T .,Shirohzu,H.,Fan,W.,Oba,K.,Morinaga,H. ,Nomura,M.,Ohe,K.,Nawata,H
  • 雑誌名: Endocr Journal 53 ページ: 449-459
  • 査読あり
• [学会発表] Adipose tissue-derived and bone marrow-derived mesenchymal cells develop into different lineage of steroidogenic cells by forced expression of SF-1 (2008)
  • 著者名/発表者名: Gondo, S., Tanaka, T., Gondo, H., Okabe, T., Morinaga, H., Nomura, M., Takayanagi, R., Nawata, H., Yanase, T.
  • 学会等名: Global COE Symposium
  • 発表場所: Fukuoka
  • 年月日: 2008-11-09
• [学会発表] 骨髄由来間葉系幹細胞と脂肪由来間葉系幹細胞の異同~ステロイドホルモン産生細胞再生の観点から~ (2008)
  • 著者名/発表者名: 權藤重喜、田中知子、權藤寿喜、岡部泰二郎、本村誠一、塩川佐斗志、生山祥一郎、柳瀬敏彦、西村純二
  • 学会等名: 第8回西日本骨・関節関連疾患懇話会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2008-07-05
• [学会発表] 間葉系幹細胞からのステロイド産生細胞への分化誘導における各種性分化関連因子の単独効果の検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 田中智子、權藤重喜、岡部泰二郎、野村政壽、河手久弥、高柳涼一、名和田新、柳瀬敏彦
  • 学会等名: 第81回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 青森
  • 年月日: 2008-05-16
• [学会発表] シンポジウム7「再生医療のトピックス」骨髄及び脂肪由来間葉系幹細胞よりのステロイド産生細胞の創生 (2007)
  • 著者名/発表者名: 柳瀬敏彦、權藤重喜、田中智子、白水久男、岡部泰二郎、高柳涼一、名和田新
  • 学会等名: 第80回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2007-06-14
• [学会発表] SF-1/Ad4BPを強制発現した骨髄・脂肪由来間葉系幹細胞のステロイド産生能の異同とレチノイン酸の影響 (2007)
  • 著者名/発表者名: 權藤重喜、岡部泰二郎、田中智子、森永秀孝、白水久男、大江賢治、野村政壽、名和田新、柳瀬敏彦、高柳涼一
  • 学会等名: 第80回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2007-06-14
• [学会発表] SF-1/Ad4BPはヒト骨髄由来間葉系幹細胞をステロイドホルモン産生細胞へ分化誘導する (2007)
  • 著者名/発表者名: 田中智子、權藤重喜、岡部泰二郎、大江賢治、野村政壽、名和田新、柳瀬敏彦、高柳涼一
  • 学会等名: 第80回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2007-06-14
• [学会発表] ヒト骨髄間葉系細胞からのステロイド産生細胞の創出 (2007)
  • 著者名/発表者名: 田中智子、岡部泰二郎、權藤重喜、高柳涼一、柳瀬敏彦、名和田新
  • 学会等名: 「ステロイドホルモンを考える会」第6回研究発表会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2007-03-09
• [学会発表] SF-1/Ad4BP transforms mouse mesenchymal stem cells derived from both bone marrow and adipose tissue into steroidogenic cells (2006)
  • 著者名/発表者名: Gondo,S.,Tanaka,T.,Okabe,T.,Morinaga,H. ,Ohe,K.,Nomura,M.,Takayanagi,R.,Yanase, T.
  • 学会等名: 12^<th> International Congress on Hormonal Steroids and Hormones & Cancer
  • 発表場所: Athens
  • 年月日: 2006-09-13
• [学会発表] SF-1/Ad4BP transforms human mesenchymal stem cells into steroidogenic cells (2006)
  • 著者名/発表者名: Tanaka,T.,Gondo,S.,Okabe,T.,Takayanagi, R.,Nawata,H.,Yanase,T.
  • 学会等名: 12^<th> International Congress on Hormonal Steroids and Hormones & Cancer
  • 発表場所: Athens
  • 年月日: 2006-09-13
• [学会発表] 骨髄および脂肪由来間葉系幹細胞のステロイド産生細胞への分化誘導 (2006)
  • 著者名/発表者名: 田中智子、権藤重喜、岡部泰二郎、森永秀孝、大江賢治、野村政壽、名和田 新、柳瀬敏彦、高柳涼一
  • 学会等名: 第43回日本臨床分子医学会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2006-07-20
• [学会発表] SF-1/Ad4BP transforms human mesenchymal stem cells into steroidogenic cells (2006)
  • 著者名/発表者名: Tanaka,T.,Shigeki,G.,Okabe,T.,Nawata,H. ,Takayanagi,R.,Yanase,T.
  • 学会等名: 21th International Congress of Biochemistry and Molecular Biology
  • 発表場所: Kyoto
  • 年月日: 2006-06-20
• [学会発表] SF-1/Ad4BP はヒト長期培養骨髄細胞およびマウス初代長期培養脂肪幹細胞をステロイドホルモン産生細胞に変化させる (2006)
  • 著者名/発表者名: 權藤重喜、田中智子、岡部泰二郎、森永秀孝、大江賢治、野村政壽、名和田 新、柳瀬敏彦、 高柳涼一
  • 学会等名: 第79回日本内分泌学会学術総会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2006-05-19