研究課題
基盤研究(C)
アンドロゲン非依存性進行前立腺癌の治療法確立の観点から、アンドロゲン受容体(AR)とアクチビン、Hedgehog シグナル間クロストークの存在を明らかにした。前立腺癌とアクチビン受容体シグナルプラスミド[EF1 promoter-ActRIB-IRES bGEO]を構築し、アンドロゲン非感受性前立腺癌細胞ALVA41を用いて、恒常的活性型アクチビンIB型受容体の発現強度の異なる複数個の安定発現株(ALVA-ActRIB)を樹立した。ActRIBの発現をwestern blotならびにLacZ染色にて確認し、機能的にもActivin応答性が発現量に比例して増加していることを確認した。これらALVA-ActRIBはin vitroでの細胞増殖に違いは見られなかったが、それぞれの細胞株をヌードマウスに接種したxenograftモデルで形成された腫瘤を検討したところ、ActRIBの発現量依存性に組織学的悪制度が増し、さらに腹腔内リンパ節転移が観察された。DNAマイクロアレイ解析より、E-cadherin, Sonic hedgehog, VEGFの優意な増加がみられた。前立腺癌細胞におけるアクチビン受容体シグナルの活性化により、前立腺癌の臨床的悪性化が示唆された。アンドロゲン受容体(AR)とHedgehogシグナルHedgehogシグナルの活性化が前立腺癌の進展に関与していることが報告されている。我々はHedgehogシグナルの細胞内分子であるGli1とARのクロストークを明らかにした。前立腺癌細胞においてGli1はARの転写活性を容量依存性に抑制し、AR-Gli1は分子間直接相互作用をすることを明らかにした。前立腺癌の進展のTurning Pointはアンドロゲン非依存性能の獲得にあるが、Hedgehogシグナルの活性化、Gli1の発現亢進がその機序の一つである可能性が示唆された。
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