研究課題/領域番号 |
18591030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
難波 裕幸 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (80237635)
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研究分担者 |
光武 範吏 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (50404215)
中島 正洋 長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 講師 (50284683)
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キーワード | 甲状腺がん / 放射線 / がん遺伝子 / 動物モデル |
研究概要 |
甲状腺がん発症モデルマウス、1)BRAF変異、2)RETIPTC(MoMuLV/RET-MEN2A)トランスジェニックマウスを用いてすでに細胞株を用いたin vitroの系で効果が良好であった新規NF・kB阻害薬DHMEQの効果をin vitroの系で検討を行なっている。 ヌードマウスの背部皮膚に甲状腺低分化がん細胞株を移植してできた腫瘍に対するDHMEQの効果は、8mg/kg/dayの腹腔内投与を8週間続けることにより、有意に投与群と非投与群では腫瘍サイズに差を認めることができた。次いで、放射線との併用による効果を調べている。 また、1)の甲状腺乳頭がんを発症するトランスジェニックマウスを作成するために、インターフェロン反応部位をもつCreトランスジェニックマウスとLoxP-Neo-LoxPサイトの両側にTgプロモーターとBRAF^<T1799A>遺伝子を組み込んだトランスジェニックマウスを交配してダブルトランスジェニックマウス(DTGマウス)の作成を行なっている途中である。 2)のトランスジェニックマウスに関しては、名古屋大学の高橋先生より譲渡いただき、現在飼育中であるが、生後4週目には、明らかな甲状腺髄様がんを発症する。血中カルシトニンおよびCa値が高値になることを確かめている。このマウスに対して、生後3週の時点からヌードマウスと同様のプロトコールに従い、DHMEQの腹腔内投与を行い効果の有無を腫瘍形成の経過を追うことにより調べている。
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