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2006 年度 実績報告書

幹細胞ニッチにおけるノッチシグナルによる造血幹細胞制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18591044
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

熊野 恵城  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (90396721)

キーワード血液内科 / 幹細胞 / ニッチ
研究概要

1)Notchシグナルの減弱した状態での造血幹細胞の評価
Notch1+/-Notch2+/-マウスあるいはMx-Creを用いたコンディショナルノックアウトによるNotch1-/-Notch2-/-マウスでの造血幹細胞をFACS(CD34(-)KSLの定量)にて評価した。その結果定常状態、5-FU投与後の幹細胞の活性化状態のいずれにおいても、造血幹細胞の量に差は認められなかった。
またNotchシグナルの阻害薬であるg-secretase inhibitor(GSI)をin vivo投与でも造血幹細胞の量に変化は認められなかった。
2)in vitro培養での造血幹細胞の増幅におけるNotchシグナルの関与についての検討
我々はFGF1による造血幹細胞の増幅を定量的に評価し報告したが(Crcareva et al. Experimental Hematol.2005 in press)、その際GSIによりNotchシグナルを阻害することにより造血幹細胞を含むKSL分画の増幅が起こらないことを見い出した。
このように、in vitroとin vivoにおいて造血幹細胞のNotchシグナルヘの依存性が異なることが判り、現在、1)ニッチにおける他のシグナルとのクロストーク、2)造血幹細胞の細胞周期の違いという観点から検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Highly efficient ex vivo expansion of human hematopoietic stem cells using Delta1-Fc chimeric protein2006

    • 著者名/発表者名
      Suzuki, T.
    • 雑誌名

      Stem Cells 24

      ページ: 2456

  • [雑誌論文] AML1/Runx1 rescues Notch1-null mutation-induced deficiency of para-aortic splanchnopleural hematopoiesis2006

    • 著者名/発表者名
      Nakagawa, M.
    • 雑誌名

      Blood 198

      ページ: 3239

  • [雑誌論文] Notchシグナルと造血器腫瘍2006

    • 著者名/発表者名
      熊野 恵城
    • 雑誌名

      血液・腫瘍科 52

      ページ: 639

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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