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2006 年度 実績報告書

骨髄不全患者で検出された新たな抗原蛋白の造血障害発症メカニズムとの関連性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18591048
研究種目

基盤研究(C)

研究機関新潟大学

研究代表者

古川 達雄  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教授 (00272849)

研究分担者 高橋 益廣  新潟大学, 医歯学系, 教授 (90179531)
矢野 敏雄  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (00419326)
キーワードSEREX / 骨髄不全 / Zinc Finger motif / ZNF292
研究概要

1.造血不全症例の細胞障害性T細胞の標的抗原を明らかにする目的で、SEREX法を用いて症例血清中に検出される、骨髄細胞発現蛋白に対する自己抗体を調べた結果、clone 56を同定。clone 56はZNF292遺伝子にコードされているZinc fingerモチーフを有するDNA結合蛋白の一部であった。この遺伝子発現の組織分布は、Northern Blot解析により胎盤、睾丸、前立腺、甲状腺で強い発現が認められた。
2.一方骨髄細胞ではNorthern Blotでは検出されず、RT-PCRで発現が確認された。また末梢血単核球分画ではNorthern Blotでも弱い発現が認められ、Magnet beadsを用いて分画したリンパ球細胞について定性RT-PCRを施行したところ、CD8>CD19>CD4=CD56と各分画におけるPCR productのバンド濃度に相違が認められ、lineageによる発現量の相違が示唆された。
3.Clone 56を含む遺伝子全長の同定について
我々が同定したclone 56が確実にZNF292の一部であることを証明するために、clone 56の配列部分(約9.5kbのintronless exon内)から上流にRT-PCRによるwalkingと塩基配列を決定、どのexonsが利用されているかを確認した。その結果ZNF292として登録されているmRNA配列の全長と連結することが確認された。
4.ZNF292蛋白からの抗原ペプチド同定の試み
一方ZNF292蛋白配列由来のCTL活性を有するペプチドを検索するために、まず日本人で最も頻度が高いHLA24に結合する可能性があるペプチドを合成して、HLA A2402遺伝子を導入したC1R-2402細胞を利用したaffinity assayを施行した。その結果affinityが2倍程度に増強が認められる配列が2箇所検出された。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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