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2006 年度 実績報告書

特発性血小板減少性紫斑病における自己反応性T細胞クローンの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18591069
研究種目

基盤研究(C)

研究機関愛媛大学

研究代表者

羽藤 高明  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (30172943)

研究分担者 安川 正貴  愛媛大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60127917)
キーワード特発性血小板減少性紫斑病 / T細胞 / GPIIb-IIIa / インテグリン
研究概要

ITP患者からGPIIb由来ペプチド(#429-443)を特異的に認識するHLA-DR*0405拘束性CD4陽性T細胞株を樹立した。このT細胞は血小板を自己樹状細胞に取り込ませて抗原提示させた系においても細胞増殖反応とサイトカイン産生を示したことから、GPIIb#429-443が自己反応性T細胞エピトープとなりうることを証明した。この手法を用いて複数のITP患者からGPIIb反応性T細胞を分離することができた。また、T細胞の抗GPIIb抗体産生に対するヘルパー活性を評価するために必要となる抗GPIIb抗体産生量の測定法として、抗GPIIb-IIIaモノクローナル抗体を用いた高感度ELISA測定系を確立することができた。T細胞のヘルパーおよび細胞傷害活性とエピトープ解析については、私どもがこれまでに行ってきた造血器腫瘍関連抗原特異的細胞傷害性T細胞の解析法を適用することとした。また、今年度においては、GPIIb-IIIaの活性化に関与しているとされているGPIIIa I-like domainのβ6-α7loop regionにおいて、活性化に直接関わっているアミノ酸領域を同定した。β6-α7 loopを構成するアミノ酸を一つずつアラニンに置換した変異αIIbβ3を作成し、これをCHO細胞に発現させ、それぞれのリガンド結合能を評価した。その結果、S337とN339という二っのアミノ酸がαIIbβ3の活性調節に重要であることを明らかにした。また、これらのアミノ酸はαVβ3インテグリンの活性調節にも重要であることを示した。さらに、これらのアミノ酸を含む領域はすべてのインテグリン間で高度に保存されており、インテグリン活性化に共通の制御領域である可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Human herpesvirus 6 impairs differentiation of monocytes to dendritic cells.2006

    • 著者名/発表者名
      Niiya H et al.
    • 雑誌名

      Exp Hematol 34・5

      ページ: 642-653

  • [雑誌論文] Identification of critical residues for regulation of integrin activation in the β6-α7 loop of the integrin β3 I-like domain.2006

    • 著者名/発表者名
      Hato T et al.
    • 雑誌名

      J Thromb Hemost 4・

      ページ: 2278-2280

  • [雑誌論文] Cappucino mutation in an autoimmune-prone strain of mice suggests a role of platelet function in the progreesion of immune complex crescentic glomerulonephritits.2006

    • 著者名/発表者名
      Yoshida M et al.
    • 雑誌名

      Arthritis Rheum 54・9

      ページ: 2934-2943

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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