研究課題/領域番号 |
18591118
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
蒲池 誠 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 客員研究員 (00423632)
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研究分担者 |
井田 弘明 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60363496)
江口 勝美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (30128160)
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キーワード | RNAスプライシング / SR蛋白質 / 遺伝子の可塑性 / caspase-8 / 全身性エリテマトーデス / リンパ球活性化 / アポトーシス |
研究概要 |
RNAスプライシングにより生み出される"遺伝子の可塑性"に着目し、それがどのようにcaspas-8の遺伝子発現を変えてリンパ球の活性化を誘導し、SLEの疾患活動性に結びつくかについての検討を行った。この検討結果は第55回日本リウマチ学会のプレナリーセッションとシンポジウムに選ばれ、優秀演題賞を受賞した。この演題は2006年度の米国リウマチ国際会議(ACR Washington DC)にも採択されて発表を行ない、更には2007年度の日本免疫学会のoral presentationに3年連続で採択され発表を行った。Caspaseは機能上アポトーシス誘導性caspase、炎症性caspaseに分類されるが、前者のなかで caspase-6、-8、-10は免疫制御に関与する事実が最近報告されている。Caspase-8のfull activationはアポトーシスを誘導するがlimited activationはNF_kB経路を介してリンパ球を活性化することが最近になり明らかになりつつあるがcaspase-8の活性化のinitiationがどのように行われるのか、limited activationがNF_kB経路以外にどのようなシグナル伝達経路を動かすのかなど不明が多い。本研究ではかかるcaspase-8を免疫制御分子として見直し、シグナル伝達経路を介したRNAスプライシング変化と全身性エリテマトーデス(SLE)における病態的意義の検討を行っており、上記学会での評価を斟酌すると本研究テーマは極めて独創性が高く、大きな学問的波及効果が期待されると考えられた。
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