研究課題
基盤研究(C)
ベトナム国立衛生疫学研究所の協力によりベトナム国、ハノイ周辺においてH5N1感染回復後健康人ボランティアより提供された血液を用い、そこから末梢血リンパ球を選別した。そこからRNAを抽出し、ヒト抗体部分重鎖および軽鎖部分に特異的なプライマーを用いて、抗体遺伝子部分をRT-PCR法にて増幅し、pComb3Xファージミドベクターを用いたヒトFabライブラリーを構築した。ライブラリーのサイズは約1.0x10^8程度であった。またベトナム国立衛生疫学研究所より、不活化されたH5N1ウイルス増殖培養液を供与され、それを塩析法・および遠心法を組み合わせて粗精製した。それを抗原とし、構築したFabライブラリーから作成したヒトFab部分発現ファージプールから、生物学的濃縮法(バイオパニング)を用いて、精製H5N1抗原に結合するFab発現クローンを濃縮した。その結果、H5N1抗原結合能を示すFabを発現するクローンが数種類得られた。それらのヒトFab部分を大量に発現後、His-Tagを用いたカラム精製した。同FabのH5N1ウイルス抗原に対する血球凝集阻止反応、およびインビトロたおける同ウイルスに対する中和能を検討中である。
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (2件)
Microbiol Immunol 51(in press)
Tropical Medicine and Health (in press)