自然免疫系を介した難治性肉芽腫形成疾患の新規治療法開発

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18591133
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 膠原病・アレルギー・感染症内科学
• 研究機関: 島根大学 (2007-2008); 独立行政法人産業技術総合研究所 (2006)
• 研究代表者: 田辺 剛 島根大学, 医学部, 准教授 (80260678)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2008
• キーワード: Nod family / サルコイドーシス / クローン病 / GVHD / 自然免疫

研究概要

難治性肉芽腫形成疾患の病態を解析し、治療法の基盤を形成することを目指した。サルコイドーシスの発症機構として、Nod1の機能低下型変異による細胞内寄生型アクネ菌への応答不全であることを明らかにした。またNod2の機能低下に関して、白血病とは関連するが、クローン病と重症GVHDの発症には影響しないことを明らかにした。またNod familyの機能制御因子として、癌抑制因子と活性酸素制御因子を同定し、治療法開発の基盤を形成するとともに、感染と悪性腫瘍発症の関連の分子機構を明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] Relationship between Number of Steps, Weather Factors, and Clinical Test Findings in Participants of the "Health Up" Model Program in Okuizumo, Shimane Prefecture (2009)
  • 著者名/発表者名: Uchida T, Kakamu T, Tanabe T, Amano H, Fujita Y
  • 雑誌名: Shimane Journal of Medical Science vol.25 ページ: 13-17
  • 査読あり
• [雑誌論文] Tumor growth suppression by adenovirusmediated introduction of a cell growth suppressing gene tob in a pancreatic cancer model. (2008)
  • 著者名/発表者名: Yanagie H, Tanabe T, Sumimoto H, Sugiyama H, Matsuda S, Nonaka Y, Ogiwara N, Sasaki K, Tani K, Takamoto S, Takahashi H, Eriguchi M
  • 雑誌名: Biomedicine & Pharmacotherapy Equip ahead of print ページ: 0
  • 査読あり
• [雑誌論文] a novel p53 homologue, potentiates p53 activity and is a human cancer gene therapy candidate. (2006)
  • 著者名/発表者名: Kunisaki R, Ikawa S, Maeda T, Nakazaki random mutagenesisY, Kurita R, Harata M, Shutoh Y, Bai YS, Soda Y, Tanabe T, Dohi T, Kato R, Ikawa Y, Asano S, Tani K
  • 雑誌名: Journal of Gene Medicine vol.8 ページ: 1121-1130
  • 査読あり
• [雑誌論文] 、Sarcoidosis and NOD1 variation with impaired recognition of intracellular Propionibacterium acnes. (2006)
  • 著者名/発表者名: Tanabe T, Ishige I, Suzuki Y, Aita Y, Furukawa A, Ishige Y, Uchida K, Suzuki T, Takemura T, Ikushima S, Oritsu M, Yokoyama T, Fujimoto Y, Fukase K, Inohara N, Nunez G, Eishi Y
  • 雑誌名: Biochimica et Biophysica Acta-Molecular Basis of disease vol.1762 ページ: 794-801
  • 査読あり
• [学会発表] 、島根県における膵がん標準化死亡比(SMR)の年次推移と地域特異性 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山口 奈津,田邉 剛,大城 等,中林 愛恵,天野 宏紀,各務 竹康,本間 良夫,藤田 委由
  • 学会等名: 第19回日本疫学会学術総会
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 2009-01-23
• [学会発表] 難治性免疫関連疾患のスクリーニングにおける自然免疫因子Nod family の解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 田邉 剛, 山口 奈津, 各務 竹康, 天野 宏紀, 藤田 委由
  • 学会等名: 第67回日本公衆衛生学会総会
  • 発表場所: 博多
  • 年月日: 2008-11-06
• [学会発表] 自然免疫因子NOD1の機能低下によるサルコイドーシスの発症 (2008)
  • 著者名/発表者名: 田邉 剛, 江石 義信, 山口 奈津, 各務 竹康, 天野 宏紀, 藤田 委由
  • 学会等名: 日本人類遺伝学会第53回大会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2008-09-29
• [学会発表] 自然免疫NOD1の機能低下によるサルコイドーシスの発症 (2008)
  • 著者名/発表者名: 田邉 剛, 江石 義信, 會田 雪絵, 山口 奈津, 各務 竹康, 天野 宏紀, 藤田委 由
  • 学会等名: 第78回日本衛生学会総会
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 2008-03-31
• [学会発表] サルコイドーシスにおけるNod ramily遺伝子異常の同定と発症への関与の解析 (2006)
  • 著者名/発表者名: 田辺 剛,猪原 直弘,石下 郁夫,會田雪絵,鈴木 好美,Gabriel Nunez,江石 義信
  • 学会等名: 第6回あわじしま感染免疫フォーラム
  • 発表場所: 淡路島
  • 年月日: 2006-09-05
• [学会発表] サルコイドーシス疾病素因としてのNOD1遺伝子多型解析およびその機能に関する検討 (2006)
  • 著者名/発表者名: 鈴木 好美,田辺 剛,石下 郁夫,江石義信,生島 壮一郎,武村 民子,中澤 さやか,小池 盛雄
  • 学会等名: 第95回日本病理学会総会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2006-05-02