研究課題/領域番号 |
18591151
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西尾 久英 神戸大学, 医学系研究科, 教授 (80189258)
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研究分担者 |
竹島 泰弘 神戸大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (40281141)
綾木 仁 神戸大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (80222701)
李 明鎮 神戸大学, 大学院医学系研究科, 講師 (20273766)
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キーワード | SMN1遺伝子 / SMN2遺伝子 / エクソン7 / スプライシング / ペプチド核酸 / バルプロ酸 / 遺伝子変異 / Tudorドメイン |
研究概要 |
1.スプライシングを制御するペプチド核酸に関する研究 Cartegniらの報告(2003)に基づいて、SMN2遺伝子エクソン7のスプライシングを制御するペプチド核酸を合成した。このペプチド核酸の効果について、SMN2EX6-7プラスミドを用いて検討したところ、スプライシング効率の有意な改善を認めた。このことより、同ペプチド核酸は、少なくとも試験管内において、SMN2遺伝子エクソン7のスプライシングを制御する化合物であると思われた。しかし、同ペプチド核酸を線維芽細胞(SMN1-/SMN2+細胞)に投与しても、SMN2遺伝子エクソン7のスプライシングの改善効果は認められなかった。これは、このペプチド核酸が細胞内へ取り込まれなかったせいか、あるいは細胞内で速やかに分解されたせいかも知れない。ペプチド核酸の修飾方法について、さらなる研究が必要である。 2.バルプロ酸存在下での培養細胞スプライシング反応 脊髄性筋萎縮症の治療薬としてバルプロ酸が注目されている。そこで、私たちは、脊髄性筋萎縮症患者由来線維芽細胞を培養し、バルプロ酸のSMN2遺伝子の転写、エクソン7のスプライシングに対する効果を検討した。検討したバルプロ酸濃度は0.5〜1000μMの範囲にあった。各種濃度のバルプロ酸を投与する前、および投与後24時間での転写効率、スプライシング効率をRT-PCR法で比較したが、有意な変化は認められなかった。また、5μMバルプロ酸投与群、非投与群でのSMN蛋白量をウェスタンブロット法で検討したが、有意差は認められなかった。バルプロ酸の有効性は患者によって異なる事が示唆された。 3.脊髄性筋萎縮症患の遺伝子変異解析 1型脊髄性筋萎縮症患者に認められたSMN1遺伝子内微小変異(W92S)は、SMN蛋白TudorドメインとSm蛋白の結合を阻害している事が明らかになった。
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