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2007 年度 実績報告書

左右心室発生、領域化におけるHand遺伝子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 18591168
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

前田 潤  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (00255506)

研究分担者 山岸 敬幸  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (40255500)
キーワードHand遺伝子 / 左右心室発生 / 咽頭弓発生
研究概要

今年度の研究計画に基づき、Hand^<Hand1/Hand1>マウス胎仔(Hand2をHandlで置換したホモ接合マウス胎仔)、Hand2^Hand1/-マウス(Hand2をHand1でヘテロ置換したマウス)を解析した。1.Hand2^<Hand1/->マウス胎仔の心表現型Hand2^<Hand1/+>マウス(Hand2をHand1で置換したヘテロ接合マウス)と、Hand^<2+/->-マウス(Hand2ヘテロ欠失マウス)を交配させて得られたHand2^<Hand1>マウスは、胎生9.5日頃から右心室の著明な低形成が認められ、胎生10.5日に成長障害をきたし死亡した。この表現型はHand2-/-マウス(Hand2ホモ欠失マウス)と同等であった。昨年度行ったHand2^<Hand1/Hand1>マウス胎仔の解析と比較検討した結果、右心室発達においてHand1は遺伝子量依存性にHand2の機能を代償することが考えられた。2.Hand2^<Hand1/Hand1>マウス胎仔の咽頭弓の表現型Hand2^<Hand1/Hand1>マウス胎仔の咽頭弓は、右心室の低形成が明らかになる胎生12.5日において、その構造は保たれていた。Hand1及びHand2の咽頭弓におけるメッセンジャーRNA(mRNA)レベルの発現を、in situ hybridizationで検討した結果、Hand2の発現はなく、本来咽頭弓中枢に限局するHand1発現が、Hand2発現領域まで拡大しており、咽頭弓においてもHand1によるHand2の置換が正しく行われていることが示された。他の咽頭弓特異的発現遺伝子Fgf8、Fgf10、Msx1、Msx2のmRNA発現も野生型と変化がないことが判明し、咽頭弓発達においては、Hand1はHand2機能を代償すると考えられた。構造の類似したHand1、Hand2は、組織特異的にその遺伝子相補性が異なることが考えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件) 図書 (2件)

  • [学会発表] Hand genes in the mammalian heart chamber formation2007

    • 著者名/発表者名
      Jun Maeda
    • 学会等名
      American Heart Association Scientific Sessions 2007
    • 発表場所
      米国フロリダ州オーランド
    • 年月日
      2007-11-06
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] Redundant and tissue-specific roles of Hand genes in heart,limbs and cranial development2007

    • 著者名/発表者名
      Jun Maeda
    • 学会等名
      The annual meeting of Asian Society of Pediatric Research
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-10-07
  • [図書] Future Aspectes of medical Sciences and Education"Challenge of Integrated medical Sciences"2nd IREIIMS Open Symposium2007

    • 著者名/発表者名
      Maeda J, Yamagishi Y
    • 総ページ数
      29-31
    • 出版者
      IREIIMS,Tokyo Women's Medical University
  • [図書] 左右心室の形成とその異常In:先天性心疾患を理解するための臨床心臓発生学山岸敬幸, 白石公編2007

    • 著者名/発表者名
      前田 潤、山岸 敬幸
    • 総ページ数
      100-105
    • 出版者
      メディカルビュー

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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