研究課題/領域番号 |
18591171
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
藤野 修 日本医科大学, 医学部, 教授 (50173448)
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研究分担者 |
浅野 健 日本医科大学, 医学部, 准教授 (70277490)
川上 康彦 日本医科大学, 医学部, 講師 (80234029)
桑原 健太郎 日本医科大学, 医学部, 助教 (20307911)
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キーワード | 痙攣 / 髓液 / プロテオミクス |
研究概要 |
小児科医にとってインフルエンザには小児急性壊死性脳症といわれる脳症・脳炎が合併することがあり、その致死率、神経学的後遺症を残す率の高さから大きな社会問題になっている。実地医家にとって、痙攣で搬送されたインフルエンザ患児がインフルエンザ脳症・脳炎によって痙攣を起こしているのか、単にインフルエンザによる発熱に伴った熱性痙攣なのかの鑑別は、臨床的に非常に重要であるにもかかわらず、決定的な鑑別方法は確立していない。われわれはインフルエンザ脳症・脳炎の発症のメカニズムを解明し、インフルエンザ脳症・脳炎を熱性痙攣と鑑別する方法を開発するため、髄液に焦点を絞り研究を開始した。本研究の目的は 1)インフルエンザ脳症・脳炎が発症する機序を解明し、脳症・脳炎そのものの発症予防を行う、 2)髄液を用いた検査で重症の脳症・脳炎とそれ以外の熱性のけいれんを迅速に且つ簡便に鑑別できるようになる、である。 今年度は候補となる蛋白質の分離・同定を行い、(1)蛋白の精製のために精製条件の決定、(2)蛋白の精製、(3)MS/MSを用いたペプチドマッピングによる蛋白質の同定、(4)抗体法を用いた同定蛋白の確認が終了した
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