研究課題/領域番号 |
18591196
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
橋本 浩一 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (50322342)
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研究分担者 |
細矢 光亮 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80192318)
橋本 優子 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (60305357)
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キーワード | RSV / SOCS / 免疫染色 / si-RNA |
研究概要 |
研究最終年度は超遠心により精製したRSVを用い、感染マウス肺におけるSOCS-3の発現、およびSOCS-3に対するsiRNAを用い、肺におけるSOCS-3の発現を検討した。 8週齢の雌のBalb/cマウスにRSVを経鼻より10^7pfu感染させ、感染後2時間、4時間、8時間、24時間、2日目、4日目、8日目、14日目に肺を採取し、抗SOCS-3抗体を用い免疫染色した。感染前の細気管支上皮ではSOCS-3の陽性シグナルが認められたが、肺胞、肺胞気管支、また扁平上皮化生を認める主気管支レベルでのSOCS-3のシグナルは観察されなかった。細気管支上皮でのSOCS-3の発現は、感染後では感染前を100%とした場合、紫外線不活化RSV(UV-RSV)、非処理RSV(alive-RSV)ともに感染24時間で30-4%まで減少し、alive-RSVでは感染後48時間まで発現減少が遷延し、感染4日目で感染前に回復した。II型肺胞上皮ではUV-RSV、alive-RSVともにSOCS-3の誘導がみられたが、特にalive-RSVは感染8時間以内においてUV-RSVに比較し強く誘導が観察された。 既報の論文を参考にSOCS-3に対するsiRNAを連日4日間投与したが、肺の免疫組織学検討ではSOCS-3の発現抑制効果は観察されなかった。 RSV感染におけるSOCS-3の肺組織局所での発現の違いが観察された。これらの知見はこれまで報告がない。感染病理への関与のついての更なる検討が、RSV感染の重症化、感染による気道過敏症発生の機序を解明する手がかりとなる。
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