研究概要 |
【1】検体の収集: (1)平成18年4月〜平成19年2月までに、当院に川崎病診断基準を満たして入院した患児の内16名から急性期の便を収集した。それらの便からDNA Stool Mini Kit(QIAGEN)を用いて全DNAを抽出した。 (2)この期間中に、ワクチン接種時に両親から同意の得られた3名の健常児3名から便を収集でき、これらの便からも上記キットを用いて全DNAを抽出した。 【2】スーパー抗原遺伝子の検討: (1)陽性コントロールのために独立行政法人理化学研究所・バイオリソースセンタ「微生物材料開発室から承認を得て、Streptococcus pyogenes(JCM no 5674),Staphylococcus aureus(JCM no 2151)を購入し、現在、これらの菌株が持っているスーパー抗原遺伝子(SPEA, SPEC, SPEG, TSST-1など)について検討中である。 (2)それぞれのスーパー抗原について設定するプライマーについて検出率のよい設定についても現在検討である。 (3)【1】で得られた川崎病患児と健常児の便DNA中に、SPEA等のスーパー抗原遺伝子の存在の有無について検討を開始している。
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